夜ごと、さまざまな場所で行なわれている「宴会」。
しかし、中には「まったく盛り上がらない」「参加者が全員メンドクサイと思っている」「幹事が何をすればいいかわかっていない」という宴会も多いとか。そんな宴会をボクメツするため、「宴会を通じて世の中の役に立つ」との使命に(勝手に)燃える1人のオトコが立ち上がった!?
「お酒を飲んでただ騒ぐだけ」の宴会は今日でおしまい。ビジネスにも役に立つ宴会のいろはをご紹介します。
2017/07/14 16:33
お世話になった部長が異動するということで、今日は送別会です。仕事を終えた部署のみんなは、幹事である新入社員A君からメールで案内されていたお店の場所に、時間に余裕をもって向かいます。
しかし、「あれ……、ここって駐車場だよね」
なんと、案内されていた住所にはお店がありません。
原因は単純な案内の間違いのようでした。その場でメンバーの1人がお店の名前でネット検索を行ない、開始時間ギリギリにお店にたどり着くことができましたが、「不安な始まりだな……」と全員が嫌な予感を感じました。
その予感は早くも的中します。受付で店員さんに「19時から10人で予約されている●●ですが」と伝えたところ、「えっ!? 人数は8人と伺っていますが……、こちらの席でも大丈夫でしょうか」といわれてしまいました。案内された席に行ってみると見事に8人用の座敷です。なんとか詰めて、10人座れるように準備をしたところで気づきます。
「あれ!? 幹事のA君がいないぞ。まさか、遅刻!?」
開始予定時刻から15分たったころに、「すいませーん! 接客に時間がかかり遅れました! 楽しんでますか!?」といいながら、ようやくA君が到着します。
全員「沈黙」です。雰囲気がピリピリし始めています。8名で予約していた理由を聞いたところ「学生のとき、いつもドタキャンがあったので、今回も少し人数を減らして予約しておきました!」とのことでした……。
まいど、カワちゃんです。
すっかり暑くなり、キンキンに冷えたビールが飲みたくなる季節ですね。冒頭に紹介したのは、私が実際に体験した「史上最も残念な宴会」のプロローグです。
参加することで、新たな結びつきや気づきを得て、「参加してよかった」と思える宴会もあれば、「行かなきゃよかった」と後悔する残念な飲み会もたくさん存在しています。
私が思うに、「残念な宴会」は総じて「グダグダ」なまま進行されていきます。参加者が貴重なお金と時間を費やし参加したにも関わらず、「メリットがなかった」と感じる、これが「残念な宴会」です。
「グダグダ」は「段取りの悪さ」に直結します。反対に、ちょっと気を配るだけで「参加してよかった」とみんなが感じる宴会に変えることは可能です。
たとえば、冒頭の「店がない」ケースでは、事前の案内はメールだけで済まさず、お店の案内地図を配布しながら参加者に声かけすればよかったはず。勝手な憶測をもとに予約の人数を少なめに設定するなんてもってのほかです。
そして、幹事が遅れる場合に備えて、代わりに会を進めてくれる人を用意しておけば、宴会の開始前から変な空気になることもなかったはずです。
恐ろしいことに “迷”幹事A君のグダグダっぷりは、宴会の終わりまで続きました。彼はどうすれば宴会を成功することができたのでしょうか? 続きと改善すべきだった点をみてみましょう。
「そろったことだし、始めよう」と、主賓である部長の一声で宴会再開。本来、乾杯の挨拶は主賓を送る立場として課長にお願いすべきところですが、「乾杯やりたい人いますかー?」とA君。
またしても沈黙が広がります。課長にお願いしようというみんなの声に促されて「では、課長どうぞ!」。これでは課長にも部長にも失礼だなぁ、と思いながらとりあえず乾杯しました。
お腹も空きはじめ、「料理は何が出てくるのだろう」と期待して待っていると、またしても幹事A君が、「料理はみなさん、何にしますか?」と、一言。
「え?」「コースとか決めてないの?」という、みんなの疑問に彼が返したこたえは、
「はい、みなさんの好きなものを頼んでほしいと思って! メニューを回しますね♪」というものでした。