日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2017/02/27 09:15
26日にカナダのカルガリーで行われたスピードスケートの世界スプリント選手権最終日で、初日総合首位だった小平奈緒が500mで1位、1000mメートルでは3位に入り日本女子初の総合優勝を果たした。
これまで、男子では1983年と1987年に黒岩彰が総合優勝しているが、女子では2001年の三宮恵利子と2010年の吉井小百合の2位が最高で、初の世界王者に輝いた。
国内のスピードスケートの選手は、信越・北関東・東北・北海道の選手がほとんど。小平選手も長野県茅野市出身で、これは、その名字からある程度類推できる。
実は、長野県は日本一「小平」さんの多い県。「平(たいら)」とは盆地の意味で、「小平」は小さな盆地を意味する名字だ。「小平」さんの四分の一が長野県在住で、しかもその多くが茅野市と佐久市に集中している。そして、長野県の「小平」さんは99%が「こだいら」と読む。
長野県についでは福島県と栃木県に多いが、このうち福島県では「おだいら」が8割以上を占め、栃木県でも3割ほどは「おだいら」である。
一方、西日本には「小平」という名字は少ないが、比較的集中している広島県や鹿児島県では「こひら」が主流である。