日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2016/10/17 15:22
今週の20日はプロ野球のドラフト会議。今年は、創価大(東京新大学)の田中正義投手を筆頭に、明大(東京6大学)の柳裕也、桜美林大(首都大学)の佐々木千隼、立正大(東都大学2部)の黒木優太、九州産大(福岡6大学)の高良一輝と、大学生の好投手がめじろ押し。とくに地方大学や2部リーグなど、ややマイナーなリーグに好投手が多いのが特徴だ。
そうした中、東京新大学リーグの注目選手におもしろい名字の投手がいる。流通経済大学の生田目翼投手だ。
名字の読み方は「なばため」。ルーツは下野国芳賀郡生田目(栃木県芳賀郡益子町)という地名で、現在は栃木県・茨城両県の北部から福島県いわき市にかけて多い。戦国時代の宇都宮氏や佐竹氏の家臣に生田目氏の名が見えるという、由緒ある名字でもある。
この名字は、難読というだけではなく多くのバリエーションがあることでも有名。「生」という漢字の影響で「なまため」と読むことも多い他、名畑目、那波多目、生畑目とも書く。さらに天女目、青天目という、もはやその読みからは想像できないような変化をしたものもある。
そして、これらには「なばため」「なまため」の両方の読みがあることから、合わせるとかなりの数にのぼる。