日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2016/06/20 10:48
18日、第8回AKB総選挙があり、指原莉乃が史上初の2連覇を果たした。「指原」はすでにこの連載でも紹介済みのため、他のメンバーについてみてみたい。
スポーツ紙によると、今回の総選挙では、9位兒玉遥(19)、13位向井地美音(18)、14位岡田奈々(18)、15位高橋朱里(18)と、10代4人が初選抜入り(16位以内)したのが注目とのこと。最近のタレントはあまり芸名を使わず本名で活動するせいか、中には珍しい名字の人もいる。
「兒玉」は「児玉」を旧字体で書いたもの。「兒」という漢字にはあまりなじみがないため、本名が「兒玉」でも日常では「児玉」を使用している人も多い。
こうした新旧字体の違いは、明治初期に戸籍に登録した際に、担当の役人がどちらの字を書いたかにすぎず、ルーツ的には全く同じ。「児玉」も「兒玉」ともに、そのルーツは埼玉県本庄市児玉町。中世、この地域に広がっていた児玉党という武士団に由来するもので、現在では宮崎県に多く、兒玉遥も宮崎県の生まれ。
一方、「向井地」は珍しい。埼玉県出身とのことだが、名字のルーツは紀伊半島の熊野地方で、和歌山県新宮市に多い。明治時代に北海道に移住した家もあり、現在は紀伊半島と北海道に多い名字となっている。