日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2015/10/26 11:21
今年も、22日に行われたプロ野球のドラフト会議で88人の選手が指名された。この中で珍しい名字の選手というと、DeNA4位戸柱恭孝、ロッテ6位信楽晃史、広島6位仲尾次オスカル、楽天2位吉持亮汰あたり。西武1位の多和田真三郎の「多和田」や、ヤクルト4位日隈ジュリアスの「日隈(ひぐま)」は意外と多い。
最も珍しいのは「戸柱」で、鹿児島県内之浦町独特の名字。戸柱選手も内之浦の出身。次いで「信楽」が少ないが、こちらは全国に転々と分布している。日系2世の仲尾次オスカルの名字「仲尾次(なかおし)」は、沖縄県名護市の地名がルーツ。米国やブラジルへの移民は沖縄出身者が多い。
同日に行われた育成ドラフトで指名された28人までみると、ソフトバンク育成3位指名の樋越優一の「樋越(ひごし)」がかなり珍しい。群馬県に地名があり、現在は関東や北海道などに転々と分布するのみ。
また、名字にカタカナが入る、中日育成3位三ツ間卓也も珍しい。こちらは北関東の名字で、埼玉北部から群馬・栃木両県の南部にかけて固まっている。三ツ間選手も群馬県高崎市の出身だ。
この「戸柱」「樋越」「三ツ間」の3つが、今年のドラフトの稀少名字ベスト3である。