日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2015/08/05 09:47
「高校野球100年」というキャッチフレーズで、いろいろとイベントなども企画されている今年夏の甲子園が、いよいよ6日に開幕する。
いつものように週刊誌の増刊号に記載されている各高校のメンバー表をみると、各地の代表校が集う選手権大会らしく、独特の名字の選手が多数見受けられる。今年は、青森県から19年振りに公立校の三沢商が甲子園に出場した。
そのメンバーをみると、捕手に「五日市」、三塁手に「市ノ渡」、センターに「米内山(よないやま)」といかにも青森県らしい名字が並ぶ。しかも、「五日市」は岩手県二戸市から青森県東部に、「市ノ渡」は七戸町に、「米内山」は三沢市から七戸町にかけて集中しているもので、県東部の三沢市ならではの選手名だ。
いかにもといえば、14年振りに出場する岐阜城北高もそうだ。かつては岐阜三田高といっていた岐阜市内の県立高校で、エースは鷲見選手。これで「すみ」と読むのは他県の人にとっては難読だが、岐阜県の名字ランキングでは69位に入っており、県内ではごく普通の名字。岐阜県に次いで多い鳥取県でもほとんどが「すみ」で、漢字通りに「わしみ」と読む方が珍しい。