本当にわかる哲学
発売日 | 2011.07.21 |
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著者 | 山竹伸二 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 256 |
ISBN | 978-4-534-04849-3 |
価格 | ¥1,650(税込) |
「テーマ別」(世界・真理・私・社会)に、70の図解を用いて哲学をスッキリ解説。「近代哲学」と「現代哲学」の違いを独自の視点で紹介したり、フランクフルト学派、分析哲学、米国政治哲学など新しい潮流も掲載するなど、いわゆる入門書を超えた入門書。
≪章立て≫
第1章 哲学とはなにか?
第2章 世界とはなにか? ――古代ギリシア哲学
第3章 世界は認識できるのか? ――近代哲学の展開
第4章 真理はあるのか? ――現代の哲学
第5章 私とはなにか?
第6章 社会とはなにか?
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詳細
はじめに
第1章 哲学とはなにか?
▼哲学はなにを問うのか?(宗教、科学と哲学の違い) 012
▼哲学の主要な問い(「世界」「真理」「私」「社会」を考える) 017
▼哲学の思考法(本質を考えるということ) 028
第2章 世界とはなにか? ――古代ギリシア哲学
▼世界はどうなっているのか?(初期のギリシア哲学) 040
▼世界を認識する人間の問題(ソクラテスとプラトン) 048
▼世界を説明する体系(アリストテレス以後の哲学) 055
第3章 世界は認識できるのか? ――近代哲学の展開
▼近代社会における世界像(哲学の復興) 062
▼世界を理解することは可能か?(デカルトと近代哲学) 066
▼大陸合理論とイギリス経験論(スピノザ、ロック、ヒューム) 072
▼世界を認識する理性の限界(カントの理性批判) 079
▼世界と私の関係性(ヘーゲルの精神現象学) 090
第4章 真理はあるのか? ――現代の哲学
▼世界の存在を信じるのはなぜか?(フッサールの現象学) 104
▼世界に真理など存在しない?(ポストモダンの近代批判──デリダの脱構築) 116
▼世界は言葉で理解できるのか?(ウィトゲンシュタインと分析哲学) 123
▼真理と本質(新たな普遍性を考える) 130
第5章 私とはなにか?
▼「私」の実存を問う哲学(キルケゴールの実存) 142
▼生きることに意味はあるのか?(ニーチェとニヒリズム) 147
▼私はどのように存在しているのか?(ハイデガーの実存哲学) 152
▼身体としての私、自由な存在としての私(メルロ=ポンティとサルトル) 161
▼私の知らない無意識の「私」(フロイトの精神分析) 167
▼私が求めているのはなにか?(個人の欲望と社会のルール) 176
第6章 社会とはなにか?
▼社会はみんなの約束で作られた?(ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説) 188
▼近代国家のゆくえ(ヘーゲルからマルクスへ) 197
▼私を抑圧する社会の構造
(構造主義からポスト構造主義へ──レヴィ=ストロース、フーコー) 203
▼他者と向き合う「私」(レヴィナスとアレントの道徳哲学) 214
▼社会の正義を考える(ロールズ以後のアメリカ政治哲学) 224
▼私にとって社会は必要か?(「私」と「社会」のつながり) 233
さくいん
著者プロフィール
山竹伸二
1965年広島県生まれ。学術系出版社の編集者を経て、現在、哲学、心理学の分野で批評活動を展開。1998年「自由と主体性を求めて」で第14回暁烏敏(あけがらすはや)賞を受賞。著述家。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員。著書に『「認められたい」の正体……承認不安の時代』(講談社現代新書)、『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)、『フロイト思想を読む……無意識の哲学』(竹田青嗣との共著、NHKブックス)がある。