小飼弾の「仕組み」進化論

発売日 2009.03.18
著者 小飼弾
判型 四六判/並製
ページ数 224
ISBN 978-4-534-04522-5
価格 ¥1,650(税込)

すべての仕事の“根本”となる「仕組み」の作り方と、今後生き残っていくための働き方を、No.1ブロガー・カリスマプログラマーの小飼弾氏が語る!Googleを超える20%ルール、オン・ザ・エッヂCTO時代の仕事術など、著者ならではの教訓も必読。

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Part 0 仕組み作りが仕事になる

 ■仕組み化が進んだ社会 012

  高度に進化した仕組みがあなたのクビを絞める! 012

  時代に合わなくなった仕組みが動き続ける 013

  業界が丸ごと消滅する! 014

  人間にしかできない仕事はあるのか? 016

 ■仕組み作りを仕事にするための「新20%ルール」 018

  あなたがやるべき仕事は何か 018

  仕組み作りのリスクは高い 019

  生き残るために必要なのは“本当の”20%ルール 021

 Column グーグルのエンジニアは仕事をしていない? 027

Part 1 仕組みの仕組み ▼仕組みを作る前に知っておきたいこと

 ■仕組みはどんなふうにできているのか 030

  あらゆる仕組みは、「テコ」と「奴隷」でできている 030

  見えないテコ=公式が仕事を効率化する 032

 ■身近にある「テコ」と「奴隷」を使った仕組み 035

  ディズニーランドのサービスの秘密は、マニュアル=テコにある 035

  テコの力をコントロールできるFXの仕組み 037

  仕組みが暴走したサブプライムローン 039

  優れた仕組みは「安全性」を高めている 041

  仕組み三原則 042

Part 2 仕組みを作り直す ▼目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み

 ■プログラマーに学ぶ「仕組み作り」の基本 046

  基本原則をマスターしよう 046

  仕組みづくりの達人、プログラマーに学べ 047

 ■プログラマーの三大美徳「怠慢」「短気」「傲慢」 051

  「怠慢」「短気」「傲慢」…って美徳なの? 051

  同じ作業の重複を嫌がる「怠慢」 052

  同じ仕事は繰り返さない 053

  一度使った仕組みは、名前を付けて保存する 057

  自分でやらない。できる限り自動化する 058

  先回りして仕組みを作る「短気」 059

  後に起こることを想定して仕組みを作る 060

  変更される部分と変更されない部分を見極める 062

  最終的には使う人が自分でカスタマイズできる仕組みに 063

  プロ意識から仕組みのメンテナンスを容易にする「傲慢」 064

  「機能」に目を付ける 067

 ■日常業務を仕組み化してみよう 072

  仕事を定量化する 07.3

  事例1 無駄な繰り返しを減らす仕組みを考える 075

  事例2 すべての記録を保存して再利用 075

  無駄な「車輪の再発明」を防ぐ 076

  マニュアルで仕組みを共有化 077

  仕組み化の効率を判定する 078

Part 3 仕組みを使う ▼仕組みのコストとテストを考える

 ■仕組みは使ってなんぼ 082

  20%ルールのもうひとつの意味 082

  何回使えば元がとれるか 086

 ■残りの80%で遊ばなければならない理由 089

  「使わないでなんぼ」な仕組み 091

  安全を確保する仕組み 091

Part 4 仕組みを合わせる ▼チームで仕組み合うために

 ■仕組みを合わせる基本ルール 102

  仕組みのつなぎ方には、直列と並列がある 102

  仕組みの中のボトルネックを見つける 104

  生き残るためには安全性の高い並列的な仕組みに 109

 ■上手に仕組みを合わせる 111

  全体像を示してメンバーのベクトルを合わせる 111

  次の工程を見せて自分の役割を理解させる 113

  仕組みの位相・タイミングを合わせる 115

  日報でチームのベクトルを合わせる 118

  泥縄的なマニュアル=最新のマニュアル 120

 ■安全に“仕組み合う”ための仕組み 123

  専門外の業務も学ばせ、だれでもトラブルに対処できるようにする 123

  誰もが異常に気付ける仕組みに 126

  非常時に力を発揮してもらうために「緊張しなくてよい」状況を示す 126

  保守担当者には、金銭的なモチベーションも必要 129

  壊れやすい部分をわざと作っておく 129

  意識させずに安全性を高める「自動化」と「自働化」 131

  仕組みには適切なラベルを付ける 133

  ネジ穴にはネジしか入らないようにする 136

  トラブルは対策までしてミッション完了 138

  リーダーの笑顔は義務である 141

  問題は自分よりふたつ上のレイヤーで考える 143

  アウトソーシングでは伝えにくい「こんなもの」 146

  コミュニケーションコストを減らす「モックアップ」 149

  危機の種類を予測するのが難しくなった 151

Part 5 仕組みと生物 ▼「新しい仕組み」を作るヒント

 ■生き残りの名人「生物」という仕組みに学ぶ 154

  どうやって生き残るかを考えるときが来た 154

  生き残るコツは、「生物」にあり 156

  生物の仕組みは38億年間変わっていない 157

  生きていれば、最適である必要はない 158

  一度使った仕組みは、失敗も含めて手放さない 161

  何でも記録しておく合衆国政府 163

  仕組みを残すための仕組みを作る 164

  失敗した事実も重要な記録 166

  できることだけを行ない、できないことは無視する 168

  遺伝子(gene)と意伝子(meme) 172

  突然変異を誘発するブレインストーミング 173

  決めつけの「淘汰」は判断を誤らせる 178

  組織=自分という勘違いが組織を滅ぼす 179

 ■生き残るための仕組みを作る 181

  自分たちに求められているコトは何か? 181

  赤と青、どちらの海を選ぶか? 183

  レッド・オーシャンの隙間にあるブルー・オーシャンを狙え 186

  ブルー・オーシャンを見つけるために 188

  ブルー・オーシャンを生む「創発的な仕組み」 190

  隙間を見つけるには、「遠くを見過ぎない」こと 191

  仕掛品をたくさん作り、最後の1ピースを待つ 192

  夢をビジョンに変える 197

Part 6 仕組みの未来

 ■「リソース重視」の仕組み作りが格差をなくす 200

  持てる者と持たざる者のギャップ 200

  コトの増加で格差は大きくなった 202

  生産効率からリソース効率へ 204

 ■新しい仕組み作りへリソースを投じよう 208

  あなたは本当に働いているのか 208

  怠け者のアリが社会を豊かにする 209

  十分に発達した仕事は遊びと区別できない 211

  仕組み作りのリスクをヘッジする「真の20%ルール」 212

  "ending concern"やオープンソースの時代へ 213

 Column 仕組み作りを国が保証するベーシック・インカム 217

あとがき 本書ができあがるまでの仕組み

参考文献

著者プロフィール

小飼弾

こがい・だん
1969年生まれ。ブロガー/プログラマー/投資家。1996年ディーエイエヌ有限会社設立、1999年オン・ザ・エッヂ(現・ライブドア)CTO(最高技術責任者)として、上場前の同社の礎を築く。2004年、ブログ「404BlogNotFound」を開始。人気No.1のアルファブロガーであり、プログラミング言語Perlの標準添付最大のモジュール「Encode」のメンテナンスを担当するカリスマプログラマーとして活躍。

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