早わかり世界史
- 電子書籍あり
発売日 | 2008.10.08 |
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著者 | 宮崎正勝 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 368 |
ISBN | 978-4-534-04451-8 |
価格 | ¥1,540(税込) |
1998年7月の発行以来、多くの読者に支持されてきた『早わかり世界史』が、装いも新たに登場。すべての項目に入った豊富な図版と、興味深いエピソードで、わかりにくい世界史の流れが理解できる決定版!
≪章立て≫
序章 世界の歴史の始まり
第1章 最初に生まれた四つの世界
第2章 一体化するユーラシア世界
第3章 大航海時代と膨張するヨーロッパ
第4章 ヨーロッパによる世界制覇の時代
第5章 二つの世界大戦で没落する西欧
第6章 地球化革命の時代
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詳細
人類5000年史を動かした「エンジン」 2
最初に生まれた四つの世界 4
並び立つ巨大帝国と遊牧民 6
イスラム商圏の時代からモンゴル帝国の時代へ 8
大航海時代と膨張するヨーロッパ 10
ヨーロッパによる世界制覇の時代 12
二つの世界大戦で没落するヨーロッパ 14
地球化革命の時代 16
まとめ Worldは拡大を続けてきた 18
世界史対照略年表 20
序章 世界の歴史の始まり
人類が登場し、都市が現れる。ここから世界の歴史が始まる
0. 農業革命と都市革命
◆人類の起源
人類はアフリカから世界中に広がっていった 40
◆農業革命
「農業」が人類の歴史を変えた 42
◆都市革命
「都市革命」によって文明が形成され始める 44
COLUMN
・道路網の完璧さが王の力を示した! 46
第1章 最初に生まれた四つの世界
四つの地域に文明が生まれ世界はしだいに広がっていく
1. 西アジア世界の誕生
◆メソポタミア文明
粘土で築かれた「創世紀」の文明 52
◆古バビロニア王国
後世の法に大影響を与えたハンムラビ法典 54
◆古代エジプト文明
なぜエジプトでは古くから文明が輝いた? 56
◆オリエント世界の拡大
アルファベットのもとはフェニキアの文字 58
◆ユダヤ教の誕生
ヘブライ人の苦難が育んだユダヤ教 60
◆アケメネス朝(ペルシア帝国)
「王の道」により集めた銀は年に37万kg! 62
◆パルティアとササン朝
ペルシア人の神は東へ西へ 64
2. 地中海世界の誕生
◆アテネとスパルタ
エーゲ海に集まる1000以上のポリス 68
◆ペルシア戦争とペロポンネソス戦争
ペルシア戦争の“勝利”が早めたポリスの崩壊 70
◆ヘレニズム時代
アレクサンドロスがつくった巨大帝国 72
◆共和制ローマ
地中海を制覇した都市国家ローマ 74
◆ローマ帝国(1)
クレオパトラに惑わされ帝政に向かうローマ 76
◆ローマ帝国(2)
「ローマの平和」は廃墟をつくる!? 78
◆キリスト教の変遷
迫害の時代を経て国教になったキリスト教 80
3. インド世界と東南アジア
◆インダス文明
インダス川の文明からガンジス川の文明へ 84
◆仏教の成立
仏教は生誕の地インドでなぜ盛んでないのか? 86
◆古代インドの諸王朝
ヒンドゥ教は創始者のいない民族宗教 88
◆東南アジアの世界
インドの影響を受け、巨大建造物を遺した文化 90
4. 東アジア世界の誕生
◆黄河文明から殷・周へ
黄河が生み出した黄色い文明 94
◆春秋・戦国時代
諸侯が激しく争い合った550年間もの乱世 96
◆諸子百家
中国思想の源流がここにある 98
◆秦帝国による統一
わずか15年で消えた巨大な帝国 100
◆前漢の繁栄
中国“文明”の土台を築いた「漢」帝国 102
◆後漢の繁栄
ローマ帝国と結びついていた漢 104
◆朝鮮と日本
中国→朝鮮→日本と流れ込む文化 106
◆遊牧民の時代
遊牧民が世界を動かした時代があった! 108
◆シルクロード
シルクロードを支えた都市国家群 110
◆海の世界と港市国家
ユーラシアにもあった「大航海時代」 112
COLUMN
・ローマの軍神と飛鳥のミロク仏は同じ!? 66
・ヘレニズム世界を背負った美女クレオパトラ 82
・寅さんと除夜の鐘の共通点とは? 92
・古代、太陽は10個あった? 114
第2章 一体化するユーラシア世界
西の世界と東の世界がモンゴル帝国によりつながった
5. 変動する東アジア
◆三国時代から五胡十六国時代へ
悲惨な時代だった三国時代 120
◆南北朝から隋の統一へ
侵入した遊牧民が中国人になっていく? 122
◆中国の仏教と道教
仏教は西から入りしっかり中国に定着する 124
◆隋から唐へ
隋はなぜ、わずか40年で滅んだのか 126
◆唐の繁栄と衰退(1)
“仏”と称して“女帝”となった則天武后 128
◆唐の繁栄と衰退(2)
楊貴妃の魅力に傾く唐帝国 130
◆宋の成立
最初から腐敗していた? 宋の官僚国家体制 132
◆宋の経済発展
非力な宋は、お金で平和を買っていた 134
◆北方民族の台頭
北方民族に屈服していく中華帝国 136
6. 西ヨーロッパの誕生
◆ゲルマン民族大移動
民族の大移動でローマ帝国が大分裂! 140
◆フランク王国の変遷
カール大帝の戴冠で西欧世界が誕生する 142
◆ヴァイキングと東西ヨーロッパ
内陸にも進出していた? ヴァイキング 144
◆ビザンツ(東ローマ)帝国
衰えながらも続いた1000年帝国 146
◆皇帝と教皇の争い
教皇権を強大化させたカノッサの屈辱 148
◆十字軍
十字軍は何のために行なわれたのか? 150
◆ヨーロッパ中世都市の勃興
十字軍がもたらした都市のネットワーク 152
◆百年戦争
ジャンヌ・ダルクにより復活するフランス 154
◆ルネサンス
ルネサンスはイタリアの大商人がもたらした? 156
7. 遊牧民が活躍する時代
◆イスラム教の成立とアラブ帝国
イスラム教の成立からアラブの大征服運動へ 160
◆イスラム教とは
『コーラン』にもとづくイスラム教とは何か? 162
◆ウマイヤ朝からアッバース朝の成立へ
アラブ帝国から“イスラム”帝国へ 164
◆イスラム商業圏
国際交易が行なわれた『アラビアン・ナイト』の時代 166
◆イスラム文明
ヨーロッパは「知識」をイスラム文明から学んだ 168
◆トルコ人の世紀
トルコ人が世界史の大舞台に登場! 170
◆チンギス・ハン
チンギス・ハンの軍隊が強かった秘密 172
◆モンゴル帝国
東西の世界をつないだモンゴル帝国 174
◆海と陸の円環ネットワーク
モンゴル人が築いた世界規模のネットワーク 176
8. 再編されるユーラシア世界
◆モンゴル帝国の衰退
大航海時代はモンゴル帝国のおかげ!? 180
◆モンゴルから明帝国へ
1人の貧農が蘇らせた中華帝国・明 182
◆明帝国の滅亡
明を揺るがした!? 秀吉の遠征 184
◆清帝国
300年も続いた辮髪の国・清 186
◆東南アジアのイスラム化
盛んな貿易でイスラム化した東南アジア 188
◆ムガル帝国
インドにもモンゴル帝国があった!? 190
◆オスマン帝国
再びイスラム化の波に洗われた地中海世界 192
COLUMN
・ボタンの花咲き乱れる国際都市・長安 138
・明るくなったヨーロッパとハーメルンの笛吹男 158
・ペストはモンゴル人がヨーロッパに伝えた! 178
・コンスタンティノープルはこうして消えた 194
第3章 大航海時代と膨張するヨーロッパ
ルネサンスから大航海時代へ海の世界に乗り出したヨーロッパ
9. 変わっていくヨーロッパ
◆大航海時代
色々な思惑がうずまく大航海の主役たち 200
◆アメリカ大陸の諸文明
意外に新しいインカ、アステカ帝国 202
◆アメリカ大陸の変革
スペイン人によって改造されるアメリカ 204
◆新大陸と商業
衰亡するアメリカ大陸と成長するヨーロッパ 206
◆宗教革命
宗教改革は一枚の壁新聞から始まった 208
◆宗教戦争の時代
宗教対立が引き起こした恐ろしい魔女狩り 210
◆商人国家オランダの覇権
なぜオランダは日本との貿易を独占できた? 212
◆台頭するイギリス
ピューリタン革命から責任内閣制へ 214
◆ヨーロッパ主権国家の成立
国家システムの移り変わり 216
◆プロイセン・ロシア・ポーランド
3回の分割で消えたポーランド 218
◆西欧諸国の植民活動
イギリスとフランス 世界を制するのは? 220
COLUMN
・ニシンが生み出した商人国家オランダ 222
第4章 ヨーロッパによる世界制覇の時代
世界中を植民地化し、「19世紀的世界」が形成される
10. 国民国家の出現
◆産業革命
キャラコから始まったイギリスの産業革命 228
◆フランス革命(1)
長ズボンの男たちのバスティーユ牢獄襲撃 230
◆フランス革命(2)
フランス革命がもたらした「国民国家」 232
◆ナポレオンの台頭
ナポレオンは英雄か? 単なる俗物か? 234
◆ナポレオンの栄光と挫折
ナポレオンの強さは徴兵制にあった! 236
◆ウィーン体制
ウィーン体制は何をめざしたのか? 238
◆フランス七月革命・二月革命
選挙権をめぐって起きた七月・二月革命 240
◆チャーティスト運動と選挙法改正
労働者も社会を支えている! 242
◆ヴィクトリア時代
経済的優位をみせつけた第1回「万国博覧会」 244
◆ヨーロッパの情勢
なぜロシアは南下をくりかえしたのか? 246
◆イタリア・ドイツの統一
ともにオーストリアが相手の統一戦争 248
11. アメリカの自立
◆植民地時代の北アメリカ
超大国も最初はたった13の植民地だった 252
◆アメリカ独立戦争
あるベストセラーが「独立」に気づかせた! 254
◆アメリカ合衆国の形成
ゴールドラッシュがフロンティアをなくした 256
◆南北戦争
生まれ変わったアメリカ 258
◆ラテン・アメリカ諸国の独立
不完全だったラテン・アメリカの独立 260
12. 広がっていくヨーロッパ
◆東方問題
オスマン帝国の衰えに優位に立とうと争う列強 264
◆植民地インドの形成
インドを土台にして栄えるイギリス 266
◆アヘン戦争
紅茶が起こしたアヘン戦争 268
◆太平天国とアロー戦争
清の弱みをついたイギリスとフランス 270
◆日本の開国と主権国家の誕生
開国により誕生した主権国家・日本 272
◆洋務運動と明治維新
中国の中体西用 vs 日本の文明開化 274
◆日清戦争
日清戦争をきっかけに清に群がる列強 276
◆帝国主義の誕生
大不況を背景に争い合う列強 278
◆アフリカの分割
嵐のような分割はコンゴから始まった 280
◆アメリカの太平洋進出
スペインとのすばらしい小戦争 282
◆日露戦争
日本が勝ったのは紙一重の差だった! 284
◆清朝の滅亡
清の解体は東京から始まった 286
COLUMN
・民衆の好奇心が支えた「鉄道狂時代」 250
・アメリカ合衆国を手づくりした男・ジェファソン 262
・官僚になれないならシステムを変えてしまえ! 288
第5章 二つの世界大戦で没落する西欧
経済成長が起こした第一次大戦、経済崩壊で起きた第二次大戦
13. 第一次世界大戦とヨーロッパ
◆第一次世界大戦(1)
偶然によって爆発した“ヨーロッパの火薬庫” 294
◆第一次世界大戦(2)
第一次大戦の勝敗はアメリカが決めた 296
◆ロシア革命
腹が減るから革命はできる! 298
◆ソ連邦の成立
四つの国からできたソヴィエト連邦 300
◆ヴェルサイユ体制(1)
ドイツは徹底的に痛めつけるべし! 302
◆ヴェルサイユ体制(2)
お金で苦悩するドイツとイタリア 304
◆ワシントン体制
アメリカが主役の新しい世界 306
◆トルコとインドの民族運動
インドの独立を助けた「塩の行進」 308
◆東アジアの民族運動
中国の革命は一冊の雑誌から始まった 310
14. 第二次世界大戦と世界の変貌
◆世界恐慌
なぜアメリカの恐慌が世界中に広まったのか? 314
◆ヴェルサイユ体制の崩壊
ヒットラーはなぜ大衆の支持を集められた? 316
◆日中戦争
広い大地で途方にくれる日本軍 318
◆第二次世界大戦(1)
ドイツの民族統合から始められた大戦争 320
◆第二次世界大戦(2)
1942年に大転換する戦局 322
◆国際連合
「5人の警察官」が守る世界の平和 324
◆IMF体制の成立
世界経済はドル支配のもとへ 326
◆冷戦の展開
じわじわと強まる東と西の対立 328
◆朝鮮戦争
冷戦のなか、なぜ北朝鮮は韓国に侵攻したのか 330
◆中東戦争
イギリスの密約から始まったパレスチナ問題 332
COLUMN
・世界の破綻は突然にやってきた 312
・つくられた英雄「アラビアのロレンス」 334
第6章 地球化革命の時代
ハイテク革命を背景に急激に地球化へと向かう人類社会
15. 急変する人類社会
◆アジア・アフリカ諸国
新しい勢力「第三世界」の主張とは? 340
◆中華人民共和国の成立
近代経済の建設に右往左往する中国 342
◆南北問題から南南問題へ
ますます広がる北と南の格差 344
◆新たな世界経済体制
石油危機がつくり出した地球規模の経済構造 346
◆冷戦の終焉
ソ連から始まった冷戦終結への動き 348
◆国民国家の動揺
新たにわき起こったエスニシティ紛争 350
◆地域統合と広域経済圏
新しい経済のかたちを模索する広域経済圏 352
◆人口爆発と自然破壊
増える人間と増える砂漠 354
著者プロフィール
宮崎正勝
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。都立三田高校、都立九段高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在はセミナー等の講師として活躍中。『早わかり世界史』『地図と地名で読む世界史』『世界史を動かした「モノ」事典』(以上、日本実業出版社)、『イスラム・ネットワーク』(講談社選書メチエ)、『ジパング伝説』(中公新書)、『世界史の海へ』(小学館)など著書多数。