早わかり幕末維新
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発売日 | 2009.12.09 |
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著者 | 外川淳 編著 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 264 |
ISBN | 978-4-534-04645-1 |
価格 | ¥1,650(税込) |
日本史上、最も面白い時代ともいえる幕末維新。しかし、さまざまな出来事が同時に起こり、歴史の流れが複雑でわかりにくいのも事実。そこで1項目2ページで、図解とエピソードを交えてわかりやすく解説。面白く読めて知識もしっかり身につきます。
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詳細
幕末動乱マップ 2
幕末維新・激動年表 4
データから読む 横浜開港 6
龍馬のふるさと 城下町高知 8
大政奉還 対立関係図 10
富国強兵と近代工業発展史 12
はじめに
第1章 幕末維新とはどんな時代だったのか
ペリーが来る前の日本は民衆の不満が充満していた! 28
幕末維新期の諸藩の状況 30
◆天下泰平の享受
江戸時代の日本は世界一平和な国だった 32
◆江戸時代の農政
飢饉が続発した経済システム 34
◆大英帝国の野望
大英帝国は日本をどうしようとしていた? 36
◆ロシア帝国と日本
幕府の役人に親露派が多かったワケ 38
◆アメリカの世界戦略
アメリカ合衆国は、なぜ日本に来たのか 40
◆幕府権力の凋落
幕府の財政が火の車となった原因 44
◆天保の改革
あらゆる層に敬遠されて水野忠邦、失脚 46
◆蕃社の獄
弾圧された蘭学者たち 48
◆動乱への助走
幕末維新の志士に天保生まれが多い事情 50
◆尊王攘夷思想の展開
なぜ、水戸家が尊攘主義の発信源となったのか? 52
◆江戸城大奥の実態
幕末政界における大奥の影響力は?… 54
[COLUMN]
1 なぜ日本人の識字率が高かったのか?……… 58
・幕末維新を彩った人物群像1 42
・幕末維新を彩った人物群像2 56
第2章 黒船来航─動乱の時代へとシフトする
ペリーの来航で、日本の歴史が250年ぶりに動き出す! 60
◆黒船来航1
黒船4隻とはどのくらいの戦力だったのか? 62
◆黒船来航2
ペリーと日本人の意志疎通の方法 64
◆和親条約・修好通商条約締結
無知が生んだ二つの超不平等条約 66
◆密航未遂事件
攘夷主義者の吉田松陰が密航を企画した真意 68
◆薩長の台頭
なぜ、薩長が維新の原動力となったのか? 70
◆阿部老中病没
激務で過労死? 黒船来航時の老中・阿部正弘 72
◆将軍継嗣問題1
13代将軍家定に判断力はあったのか? 76
◆将軍継嗣問題2
慶喜が14代将軍になれなかったウラ事情 78
◆朝廷と幕府の関係
朝廷が幕末の表舞台に登場してきたワケ 80
◆独裁政権誕生
赤鬼、井伊直弼は開国の恩人? 82
◆島津斉彬急死
島津斉彬は敵対派に暗殺されたのか? 84
◆横浜開港
横浜開港がもたらした悲喜劇 88
◆安政の大獄
吉田松陰、橋本左内、斬首に死す 90
◆遣米使節派遣
咸臨丸の太平洋横断は偉業といえるのか? 92
◆勝と福沢の確執
福沢諭吉が勝海舟を嫌った理由 94
◆桜田門外の変
水戸家脱藩浪士が井伊大老を襲った真因 96
[COLUMN]
2 志士たちの活動資金はどこから出ていた?………75
3 ほとんど関係なかった唐人お吉とハリス………74
4 幕末の「化政文化」は退廃的?………100
・幕末維新を彩った人物群像3 86
・幕末維新を彩った人物群像4 98
第3章 尊王攘夷の嵐─志士たちの活躍と挫折
幕末動乱の時代に思想的な対立はなかった!? 102
◆和宮降嫁
皇女和宮と将軍家茂の夫婦仲は? 104
◆坂下門外の変
幕閣襲撃事件により幕威はさらに下落! 106
◆東禅寺事件
外国人殺傷事件から生まれた逆効果 108
◆新選組結成
新選組が誕生した時代背景 110
◆志士たちの活躍
尊攘の志士たちが表舞台に登場! 112
◆神戸海軍操練所設立
西日本の精鋭を育てた神戸海軍操練所 114
◆生麦事件と薩英戦争
薩英両軍痛み分けが招いた意外な結末 116
◆八月十八日の政変
なぜ薩摩と会津が手を組んだのか? 120
◆幕府復権の予兆
京都を牛耳る「一会桑政権」誕生の秘密 122
◆天誅組の変・天狗党の乱
一夜で変わる情勢に翻弄される尊攘派 124
◆池田屋事件
襲撃事件が招いたプラス効果と反作用 126
◆禁門の変
長州藩の失地回復策はあえなく失敗 128
◆奇兵隊結成
庶民は、誰のために戦ったのか? 130
◆亀山社中結成
龍馬が「亀山社中」で目指したこと 132
◆薩長同盟締結
なぜ、犬猿の仲の薩長が同盟を結んだのか? 136
◆第二次長州征伐
幕府軍が長州藩に勝てなかった原因 138
◆徳川慶喜、将軍就任
将軍就任時の慶喜は、やる気満々だった!? 140
◆海援隊結成
龍馬が海援隊に託した夢 142
◆孝明天皇崩御
孝明天皇の崩御で大きく動いた政局 144
[COLUMN]
5 日本人と外国人との子供の国籍は?………119
6 龍馬がポーズをとったころのカメラ………118
7 パリ万博が「日本=芸者」イメージの起源!?………148
・幕末維新を彩った人物群像5 134
・幕末維新を彩った人物群像6 146
第4章 明治維新─新政府誕生と戊辰の内乱
幕府再興の夢を打ち砕き勝利を手にした新政府 150
◆大政奉還
政権の返上は、幕府再生への第一歩か? 152
◆龍馬暗殺
誰がなぜ龍馬暗殺をくわだてたのか? 154
◆王政復古の大号令
「小御所会議」を決定づけた世紀の失言 156
◆薩摩藩邸焼き打ち事件
西郷が編み出した武力倒幕への強引な策 158
◆鳥羽・伏見の戦い
わずか4日で終わった旧幕府vs新政府の決戦 160
◆会津藩の苦闘
会津藩は革命のスケープゴートか? 162
◆ええじゃないか騒動
日本中を巻きこんだ騒動は倒幕派が操っていた? 164
◆世直し一揆
庶民の不満が全国で爆発! 166
◆江戸開城交渉
江戸開城が無事に成功したウラ事情 170
◆江戸開城
江戸無血開城と大奥の女たち 172
◆上野戦争
旧幕臣の彰義隊はたった一日で壊滅 174
◆長岡城攻防戦
北越戦を回避する唯一のチャンスがあった!? 176
◆会津若松城攻防戦
会津白虎隊の悲劇が起きた原因は? 178
◆列藩同盟解体
空中分解する奥羽越列藩同盟 180
◆明治新政府の財源
金欠政府が編み出した戦費確保の裏技 184
◆南北戦争と日本
アメリカの南北戦争が日本に与えた影響 186
◆箱館戦争
榎本武揚が描いた理想と現実のギャップ 188
◆五稜郭陥落
あっけなかった榎本軍の降伏 190
[COLUMN]
8 「錦御旗」は芸者の帯だった!?………183
9 文明開花期に新聞はあったのか?………182
10 維新後もキリシタンは弾圧を受けた!………194
・幕末維新を彩った人物群像7 168
・幕末維新を彩った人物群像8 192
第5章 新国家の誕生─独裁者大久保の死と富国強兵路線の確立
着々と進んでいく新国家の基盤づくり 196
◆版籍奉還
なぜか、すんなりと行なわれた版籍奉還 198
◆富国強兵
近代工業の基礎を築いた悲劇の幕臣 200
◆大村益次郎暗殺
大村益次郎が描いた軍隊の将来像 202
◆廃藩置県
周到な準備をして断行された廃藩 204
◆「世界の三菱」の創業
三菱財閥と海援隊の不思議な因縁 206
◆岩倉遣外使節団
大久保利通がひげをはやした意外な理由 208
◆地租改正
年貢と地租でどちらの負担が重い? 212
◆太陽暦採用
明治6年の正月は2度きた!? 214
◆征韓論争
意見の違いで大きく割れる明治政府 216
◆大久保独裁体制
大久保が就任した内務卿の強大な職責 218
◆自由民権運動
自由民権運動は、政界復帰への足がかり? 220
◆台湾出兵
明治政府初の外征は成功か、失敗か? 224
◆不平士族
相次ぐ特権剥奪に不満を持つ士族が増大! 226
◆佐賀の乱
大久保にはめられて決起した江藤新平 228
◆西南戦争
西郷隆盛に勝算はあったのか? 230
◆西南戦争終結
西郷不死伝説が生まれた時代背景 232
◆大久保利通暗殺
世紀の凶行ももはや時代を動かせず 234
[COLUMN]
11 衛生面を格段に向上させた石鹸の国産化………211
12 政府の高官たちがみなマゲを落とした理由………210
・幕末維新を彩った人物群像9 222
・幕末維新を彩った人物群像10 236
幕末維新・全国列藩顛末録 238
主要参考文献一覧
さくいん
著者プロフィール
外川淳 編著
1963年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専修卒。歴史雑誌の編集者を経て、現在、歴史アナリスト。戦国から幕末維新までの軍事史を得意分野とする。歴史ファンとともに古城や古戦場を巡る歴史探偵倶楽部を主催。著書に、『完全制覇幕末維新』『完全制覇関ヶ原大合戦』(以上、立風書房)、『歴史現場からわかる河井継之助の真実』(東洋経済新報社)、『「日本の歴史」の歩き方』(日本実業出版社)、『名言で読む幕末維新の歴史』(講談社)、『しぶとい戦国武将伝』『山本勘助の時代100人』(以上、河出書房新社)、『戦国時代用語辞典』(学習研究社)、『信長戦国城盗り物語』(大和書房)、『直江兼続―戦国史上最強のナンバー2』(アスキー新書)など多数。