想いが通じる 遺言書と生前三点契約書のつくり方
発売日 | 2008.12.24 |
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著者 | 本田桂子 |
判型 | A5判/並製 |
ページ数 | 176 |
ISBN | 978-4-534-04487-7 |
価格 | ¥1,650(税込) |
争族を未然に防げる“遺言書”とともに、寝たきり・ボケに備える「財産管理等の契約書」「任意後見契約書」、死に方を選べる「尊厳死宣言書」の“生前三点契約書”のつくり方を、図解入りでやさしく解説。死後と老後の気がかりが一気に解決します。
≪章立て≫
第1章 いますぐ準備しておきたい「4つの書類」
第2章 「遺言書」ってどうやってつくるの?
第3章 実際に「遺言書」をつくってみよう!
第4章 寝たきり・ボケに備える「財産管理等の委任契約書」
「任意後見契約書」
第5章 自分らしく最期を迎える「尊厳死宣言書」
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詳細
イラスト図解 「遺言書+生前三点契約書」を確実・スムーズにつくる方法 13
第1章 いますぐ準備しておきたい「4つの書類」
1 「4つの書類」をつくる人が増えている 18
公正証書遺言の作成件数は年間7万件以上
2 遺言書をつくるメリットは? 20
遺産争いを防ぎ、スムーズに相続できて、自分の願いをかなえられる
3 遺言書がないとどんな問題があるの? 23
財産を相続できず家を追い出されたり、財産を取られたりすることもある
4 遺言書に対する「誤解」とは? 26
たとえ財産が少なくても、家族仲が良くても遺言書は必要
5 こんな人は必ず遺言書をつくるべき 30
子どもがいない夫婦や自分なりの遺産分けをしたい人など
6 遺言書だけでは高齢の問題は解決しない 36
相続が発生するまでの間に財産を失う可能性もある
7 高齢期のトラブルを避ける準備をする 40
寝たきり・ボケ・脳死状態に備える生前三点契約書
コラム1 遺言書をつくるのは、お早めに! 44
第2章 「遺言書」ってどうやってつくるの?
1 「遺書」と「遺言書」の違いは? 46
遺書は精神的なメッセージで形式自由だが、遺言書は一種の「公的文書」
2 「自己流」の遺言書は危険!? 48
遺言書の書き方にはルールがある
3 遺言書のつくり方は二通りある 50
自分で全部書くか、専門家の助けを借りるか
4 家族のことを思うなら「公正証書遺言」 52
多少の手間はかかるが、遺族にとってはありがたい
5 あなたの「法定相続人」は? 54
誰がどれだけ相続する権利があるのか確認しよう
6 相続人の「遺留分」に注意 58
遺言書があっても、相続人には最低限の権利がある
7 遺言書に書けること、書けないこと 60
法的効力があるのは相続、身分上の行為、財産処分に関する行為に限られる
8 遺言の内容はどうやって決める? 64
家族の現在の生活を守ることを最優先に考えよう
9 相続人に「遺留分の放棄」を頼むには 67
生前の相続放棄はできないが遺留分の放棄は可能
10 遺言書をつくる準備をする 70
家族関係や財産を特定する書類を集めよう
コラム2 遺言執行者がいるのに、相続手続きができない? 72
第3章 実際に「遺言書」をつくってみよう!
1 自分で手軽につくれる自筆証書遺言 74
急いでいるときや、高額な財産がない人に向いている
2 自筆証書遺言をつくる手順は? 76
7つのステップを踏んで遺言書をつくろう
3 自筆証書遺言の書き方は? 78
全文を自筆で書いて、日付・署名・押印を入れる
4 自筆証書遺言の実行手順 80
家庭裁判所で検認手続きを受けるため、実行に時間がかかる
5 公正証書遺言は自筆証書遺言より「簡単」!? 82
専門家に任せるので、自分で文章を書く必要がない
6 公正証書遺言のつくり方は? 84
1か月程度かかるので、時間の余裕をもってスケジュールを立てる
7 「証人」は誰に頼めばいい? 86
相続人や財産をあげる相手には頼めない。公証役場で紹介してもらえる
8 「公証人」との打合せはどうする? 88
第三者でも可能。郵送やファクスでもやりとりできる
9 公正証書遺言の作成当日は? 90
公証役場で全員が集まって作成する。所要時間は1時間程度
10 公正証書遺言をつくる費用は? 92
財産の額と相続人の数によって金額が異なる
11 公正証書遺言に書いたほうがいい事項 94
遺言を実行しやすいように、内容を追加する
12 公正証書遺言の実行手順 96
すぐに相続手続きができ、手続きも簡単
コラム3 万一のときのために、必要な書類を1か所にまとめておく 98
第4章 寝たきり・ボケに備える「財産管理等の委任契約書」「任意後見契約書」
1 高齢期に生じる「問題」への対処 100
寝たきりや判断能力が低下したとき、誰に助けてもらえるのか
2 寝たきりに備える「財産管理等の委任契約書」 102
身体が不自由になったとき、第三者にさまざまな手続きを代行してもらう
3 「財産管理等の委任契約書」のメリット 104
日常的な契約や事務手続きを第三者に代行してもらえる
4 「財産管理等の委任契約」の内容は? 106
財産管理と医療・介護関係の手続きができる
5 「受任者」は誰にすればいい? 108
子どもや親族、専門家など信用できる相手を選ぶ
6 代理権を濫用されないための対策 110
印鑑や通帳はそのつど相手に渡すようにする
7 「財産管理等の委任契約書」の作成手順 113
公正証書で「任意後見契約書」と同時につくると効率的
8 判断能力が低下したときの「問題」とは? 115
自分で判断ができないと、さまざまな面で支障が生じる
9 判断能力の低下に備える「成年後見制度」 117
「法定後見」と「任意後見」の2種類がある
10 「任意後見人」は何をするの? 119
判断能力の低下した本人に代わって財産管理などの手続きを行なう
11 「任意後見契約」が役立つ場面は? 122
介護費用の調達や相続手続きなどがスムーズに行なえる
12 「任意後見人」は誰にする? 125
親族だけでなく第三者や法人にも依頼できる
13 「任意後見人」の報酬は? 128
親族なら無報酬でもよい。第三者なら月額1万~3万円程度が相場
14 「任意後見契約書」をつくる手順は? 130
「委任者」と「受任者」が公証役場で一緒に作成する
15 2つの契約を同時に結ぶのが理想的 132
両方用意しておけば、どんな場面にも対応できる
16 将来、実際に判断能力が低下したら? 137
家庭裁判所に「任意後見監督人」の選任を申し立てる
17 「任意後見契約」がスタートしたら? 139
委任契約書の使用は中止。任意後見人は誠実に職務を執行する
コラム4 任意後見契約は「保険」のつもりで 142
第5章 自分らしく最期を迎える「尊厳死宣言書」
1 「尊厳死宣言書」とは何か? 144
延命措置を拒否して、自然に死を迎えるための文書
2 「尊厳死宣言書」の具体的な内容 146
尊厳死を望む理由を明らかにし、関係者が責任を負わないように配慮する
3 「尊厳死宣言書」の作成方法は二通り 149
遺言書と違って証人は不要だが、家族の立会いが望ましい
4 「尊厳死宣言書」はどうやって使うの? 152
入院時に渡すか、事前に家族などに預けておく
5 死後の気がかりをなくす「死後事務委任契約」 154
葬儀や納骨、財産整理などの処理を第三者に依頼する
6 自分の葬儀を生前に決めておく「生前契約」 157
高額な費用の前払いには要注意
7 お墓はいらない、散骨を希望する場合は? 159
粉状にして保管する手元供養や、樹木葬・海洋葬もある
8 献体や臓器提供をしたい場合は? 162
献体は生前に関係機関に登録し、臓器提供は「ドナーカード」に記入する
9 「エンディングノート」をつくろう! 164
専用のノートを使うと簡単。ただし法的効力はない
10 独りで死ぬことが予想される場合は? 166
自分の遺志を託す相手を選び、周りに迷惑をかけないように配慮する
コラム5 「最期まで独りで」はけっこうむずかしい 168
巻末付録 簡単につくれる「下書きチェックシート」
著者プロフィール
本田桂子
1969年生まれ。法政大学文学部卒業。NPO法人遺言相続サポートセンター理事。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、行政書士。会計事務所勤務を経て、独立系FPとして活躍。主に中高年を対象に、遺言や相続など高齢期の相談を数多く手がける。著書に『その死に方は、迷惑です』(集英社新書)、『願いがかなう遺言書のつくり方』『想いが通じる遺言書と生前三点契約書のつくり方』(ともに日本実業出版社)、『定年後ライフプラン手帳』(永岡書店)など多数。