もっと知りたい坂本龍馬
発売日 | 2003.12.17 |
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著者 | 木村幸比古/木村武仁 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 264 |
ISBN | 978-4-534-03686-5 |
価格 | ¥1,540(税込) |
「坂本龍馬って海援隊の…だっけ?」という人も、「龍馬は一通り知っているけどもっと深く知りたい」という人もこの一冊で龍馬のすべてがわかる! 彼の出生から家族、人柄、考え方、発想法、交友関係まで、あらゆる角度から龍馬の魅力を知るための決定版。
≪章立て≫
序章 早わかり幕末・維新
第1章 龍馬誕生とその時代
第2章 黒船来航からはじまった動乱
第3章 龍馬脱藩と勝海舟との出会い
第4章 薩長同盟締結で龍馬の果たした役割
第5章 亀山社中から海援隊へ
第6章 船中八策と大政奉還論
第7章 龍馬暗殺!
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詳細
序章 早わかり幕末・維新
幕末という時代(1) 外国からの開国要求に、崩れゆく幕府の権威 14
幕末という時代(2) なぜ尊皇攘夷派が台頭し、なぜ倒幕へと変わったのか 16
幕末という時代(3) 長州vs幕府と長州vs薩摩の構図が形成される 18
幕末という時代(4) 薩摩と長州が同盟を結び、幕府の崩壊がはじまる 20
第1章 龍馬誕生とその時代 ――幕末の風雲児、坂本龍馬
龍馬の生まれた時代
国内の乱れだけでなく外からの脅威もあった 26
鎖国と開国
欧米列強はなぜ日本に開国を迫ったのか 28
龍馬誕生
「天保の飢饉」真っただ中、龍馬は生まれた 30
土佐藩の身分制度
龍馬の生まれた土佐藩とは? 32
土佐郷士の分類
土佐の郷士とはどんな身分だった? 34
龍馬の少年時代
「よばれたれ」だった泣き虫龍馬 36
龍馬の兄弟
乙女姉さんは本当に巨漢だった? 38
棚ぼたで藩主になった山内容堂
雄藩の台頭で幕末史が動きはじめる 42
龍馬江戸へ
19歳の時、江戸へと遊学 父の渡した訓戒書とは 44
千葉道場での修行
修行だけではなかった!? 千葉道場で恋に落ちる 46
◆column
◎坂本龍馬はリョウマか、リュウマか 40
◎龍馬が日根野道場で習ったのは剣術だけではなかった!? 41
◎一度いい出したらあとにはひかない土佐のいごっそう 48
第2章 黒船来航からはじまった動乱 ――運命を変えた黒船との遭遇
黒船来航
ペリーの二度目の来航ではじめて黒船を見る! 52
西洋砲術を学ぶ
江戸では剣術より砲術を学ぼうとしていた? 54
黒船来航の影響
なぜ黒船が来ただけで幕末が急加速したのか? 56
欧米列強の植民地支配
当時、東アジアには列強の魔の手が伸びていた 58
土佐随一の知識人・河田小龍
河田小龍に会い、世界に目を向ける 60
再び江戸へ
時計泥棒を逃がしたワケは? 62
将軍継嗣問題と日米修好通商条約
通商条約は勅許なしで結ばれた 66
貿易開始による影響
日本は外国との貿易で豊かになったか? 68
安政の大獄
水戸藩主までもが処罰された安政の大獄 70
桜田門外の変
雪の朝、桜田門外で大老・井伊直弼斬られる 72
土佐勤皇党に加盟
土佐勤皇党に加盟し、龍馬始動 74
坂龍飛騰し、久坂玄瑞と会う
久坂玄瑞への共感が、脱藩に影響を与えた? 76
寺田屋騒動
悲しい同志討ちだった寺田屋騒動 78
◆column
◎異人は生き血をすすり、人肉を食べる? 64
◎天与の才を発揮? 剣客龍馬誕生 65
◎松陰の密航に感銘を受け、龍馬、歌を詠む 80
第3章 龍馬脱藩と勝海舟との出会い ――勝海舟と出会い、世界が拡がる
龍馬脱藩
堅苦しい藩を脱して広い世界へ 84
脱藩ルートに残る伝説
さまざまな伝説を残しつつ脱藩の道を行く 86
龍馬脱藩の影響
兄・権平の素早い対応で坂本家にはおとがめなし 88
異人斬りと生麦事件
いたる所で吹き荒れる攘夷の嵐! 90
人脈を拡げる龍馬
松平春嶽に会ったことで、一気に人脈を拡げていく 92
土佐勤皇党の栄光と挫折
土佐藩のなかで勤皇派と公武合体派が揺れ動く 94
勝海舟との出会い
龍馬と海舟の出会いはどちらにとっても幸運だった 96
開明的な考えをもつ勝海舟
勝海舟とはどのような人物だったのか? 100
脱藩の罪を許される
海舟のおかげで龍馬らは脱藩罪を許される 102
神戸海軍操練所設立
神戸に海軍操練所が開設されたワケ 104
人斬り以蔵と土佐勤皇党の壊滅
テロや無謀な挙兵では時勢は動かなかった 106
新選組誕生
京の治安維持のため新選組が結成される 110
海舟塾から海軍操練所へ
龍馬、海舟塾の塾頭になる 112
エヘンの手紙
エヘン顔をして乙女に自慢する 114
長州藩が攘夷を決行
口だけの幕府に業を煮やし長州藩が外国船を砲撃! 116
国の矛盾に憤慨、倒幕へ
日本を今一度せんたくいたし申候 118
薩英戦争
薩英戦争でイギリスと薩摩が接近! 120
◆column
◎国のために尽くしたい、40歳までは土佐に帰らない決意 98
◎早く婿に来てくれと頼んだ龍馬の真意は? 99
◎河原の獄門台でさらし首に──人斬り以蔵の哀れな末路 108
◎闘犬と闘鶏 龍馬はどちらが好きだったか 109
◎龍馬も頼りにした女傑・お慶 122
第4章 薩長同盟締結で龍馬の果たした役割 ――逆境からプラスを生み出す龍馬
8月18日の政変と天誅組の変
御所へのクーデターで尊攘派の長州を排除! 126
お龍と出会う
30歳の春に出会った乙女似の女性とは 128
池田屋事件
池田屋事件が龍馬に与えた影響 130
禁門の変と海軍操練所の閉鎖
危険分子の集まりとして海軍操練所が閉鎖される 132
西郷隆盛との出会い
龍馬、西郷を馬鹿呼ばわりする? 136
下関戦争
四国連合艦隊が下関を襲う 138
第一次長州征伐
藩内で争っていた長州藩に幕府が追い打ちをかける 140
薩摩藩に身を寄せる
龍馬を庇護した薩摩藩の思惑とは? 142
新選組と遭遇
龍馬と新選組は出会っていた!? 144
中岡慎太郎とは
慎太郎なくして薩長同盟はなかった 146
薩長同盟目指し奔走
龍馬、薩長同盟に向けて動き出す 150
逃げの小五郎
維新三傑の一人桂小五郎とは? 152
薩長和解に尽力した人々
薩長和解を考えた人は他にもたくさんいた 154
藩の面子にこだわる薩長
西郷、和解の会談をすっぽかす 156
◆column
◎どんどん大きく、強くなっていく幕末の船 134
◎柿を食べるか食べないかにそれぞれの生き方が表われる!? 148
◎龍馬は仇討ちするほうの味方か、されるほうの味方か 149
◎いろは丸沈没で幻となった龍馬の蝦夷開拓の夢 158
第5章 亀山社中から海援隊へ ――ついに薩長同盟を締結させる
亀山社中結成
亀山社中はなぜ長崎につくられた? 162
死の商人の顔ももつグラバー
幕府への一番の反逆人? イギリス商人・グラバーとは 164
饅頭屋・近藤長次郎
饅頭屋、亀山社中で活躍する 166
近藤長次郎切腹
英国密航計画がばれた近藤はなぜ切腹したのか 168
薩長同盟締結
もし龍馬が来なければ薩長の同盟はなかった!? 170
寺田屋で襲撃される
大仕事を終えた龍馬を幕吏が襲撃 172
龍馬とお龍の新婚旅行
かなり無茶をした!? 鹿児島での2人 176
亀山社中の経営難
設立から約1年 資金繰りに苦しむ社中 178
志士を支えた小曾根英四郎
龍馬の支援者・小曾根英四郎とは? 180
龍馬を支援した商人
当時の志士は多くの商人が支えていた 182
第二次長州征伐
第二次長州征伐には参加した? 野次馬した? 184
第二次長州征伐終結
消極的な幕軍と将軍の死で失敗した第二次長州征伐 186
仇敵・後藤象二郎
武市を処罰した後藤がなぜか龍馬に接近 190
後藤象二郎と会談
成功だった後藤象二郎との会談 192
徳川慶喜の巻き返し
徳川慶喜vs四侯会議は慶喜が粘り勝ち 194
◆column
◎龍馬の命を救ったスミス・アンド・ウエッソン 174
◎鉄砲の輸入が幕末史を変えた 188
◎とにかく動くことが大切だという龍馬の発想法 196
第6章 船中八策と大政奉還論 ――船中八策と大政奉還により大規模な内戦を免れた
海援隊の隊長になる
土佐藩のバックアップで活動をはじめた海援隊 200
いろは丸事件
大藩相手にも臆せず7万両もの賠償金を獲得! 202
土佐藩に拡がる人脈
谷干城や佐々木高行…土佐藩の人材と知り合う 204
薩土盟約
土佐藩と薩摩藩が手を結ぶ 206
大政奉還論
龍馬の大政奉還論はパクリだった? 208
船中八策
大政奉還のシナリオ 船中八策には種本があった? 212
イカルス号事件
海援隊士、英国水兵殺害の容疑をかけられる 214
慶喜の新政権構想
大政奉還後も主権を握ろうと考えていた徳川慶喜 216
討幕の密勅
朝廷より「討幕の密勅」がついに発せられる! 218
◆column
◎政治と経営を絡ませて成功した龍馬流の経営術 210
◎海援隊がなくなっても大丈夫?! カミソリ陸奥 211
◎好奇心旺盛で、西洋かぶれだった龍馬 220
第7章 龍馬暗殺! ――大業を成しとげた龍馬に死が迫る
大政奉還
ついに大政奉還が実現する 224
新官制擬定書
大政奉還の英断に龍馬感涙する 226
新政府綱領八策
龍馬は新政府の盟主に慶喜を座らせるつもりだった? 228
龍馬に迫る刺客
土蔵から母屋に移った龍馬 これが運命を変えた… 230
龍馬暗殺
33歳の誕生日に龍馬斬られる 232
疑われた新選組
龍馬暗殺の嫌疑が新選組にかけられる 234
龍馬暗殺の真犯人は?
いまだ謎が多い龍馬暗殺の犯人 238
龍馬暗殺の黒幕
龍馬暗殺の黒幕は謎のまま… 240
現代に生きる龍馬
人々の心のなかに生き続ける坂本龍馬 242
◆column
◎新選組にも龍馬の死を悼んだ隊士がいた 236
◎物々しい警備のなか行なわれた龍馬の葬儀 237
◎龍馬がいなければ三菱財閥はなかった!? 244
◎京をこよなく愛していた龍馬が詠んだ和歌 245
◎龍馬が懐手するのは傷をかばうため? 246
著者プロフィール
木村幸比古/木村武仁
1946年、京都生まれ。國學院大学文学部卒業。現在、霊山歴史館学芸課長。幕末・維新に関する評論を多数執筆。著書に、『坂本龍馬、京をゆく』『日本を今一度せんたくいたし申候』などがある。
きむら・たけひと
霊山歴史館学芸員。幸比古氏子息。