『文章を書く』ことの苦手を好きにかえる

「文章を書くことがストレスです」
「文章を書くことが苦手で……」
「文章を書くのに時間がかかります」

そんな「文章アレルギー」の人は多いのではないでしょうか? しかし、文章を書けるかどうかは、仕事の成果や周囲の評価に大きく関わります。

そんな文章に関する「困った」にやさしく応えてくれるのが、『そもそも文章ってどう書けばいいんですか?』を著書にもつ、山口拓朗さんです。

この連載では、これまでライターとして数多くの取材・インタビューを経験した中から導き出した、「書くことが嫌い」を「書くことが好き」へと変える、文章作成のコツを教えてもらいます。

著者プロフィール

山口拓朗(やまぐち・たくろう)

伝える力【話す・書く】研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのち、2002年に独立。26年間で3600件以上の取材・執筆歴を誇る。現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて、「1を聞いて10を知る理解力の育て方」「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「伝わる文章の書き方」などの実践的ノウハウを提供。著書に『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)、『マネするだけで「文章がうまい」と思われる言葉を1冊にまとめてみた。』(すばる舎)、『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(以上、日本実業出版社)、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』(明日香出版社)、『ファンが増える!文章術——「らしさ」を発信して人生を動かす』(廣済堂出版)ほか多数。

読み手の納得感を高めるロジカルライティング

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2025/03/05 11:56

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一生モノのスキルになる!
『文章を書く』ことの苦手を好きにかえる方法  <連載第85回>

伝える力【話す・書く】研究所を主宰し、「文章の書き方」に精通する山口拓朗さんに書き方のコツを教わります。今回は「論理的な文章について。

論理性が低い文章が毛嫌いされるワケ

文章を書くとき、「論理」は最も重要な要素のひとつです。どんなに美しい表現や巧みな言葉遣いをしていても、論理が崩れている文章は、読み手に違和感を与え、納得や賛同、共感を得られません。

論理が整った文章とは、「意見(主張)」と「根拠」がスムーズにつながっている文章のこと。たとえば、「XだからYです」と書いたときに、読み手が違和感なく受け入れられるようであれば問題ありません。

逆に、読み手が「なぜそうなるの?」「話が飛躍しすぎでは?」「話が極端すぎない?」と感じる場合は、論理が不十分な状態かもしれません。論理が崩れたまま完成させた場合、読み手に迷惑をかけるだけでなく、書き手の信用を落としてしまうこともあります。

論理を整えると文章の説得力が上がる

【NG例】

英語を勉強すれば人生が豊かになります。なぜなら、海外旅行が好きな人が多いからです。

【改善例】

英語を勉強すれば人生が豊かになります。なぜなら、英語を理解できることで多様な文化に触れられ、人脈や視野が広がるからです。

NG例は、「海外旅行が好きな人が多い」という理由が「人生が豊かになる」と直接的に結びつかず、論理が飛躍しています。一方、改善例は、英語を学ぶメリットが明確に示されており、読み手の納得感が得られます。 

【NG例】

朝型の生活は効率的です。なぜなら、朝は静かで気持ちがいいからです。

【改善例】

朝型の生活は効率的です。なぜなら、朝は脳が最もフレッシュで、高い集中力を発揮しやすい時間帯だからです。そのため、「脳のゴールデンタイム」とも呼ばれています。

NG例は意見と理由の関連性が弱く、読む人の納得度が得られない恐れがあります。「静かで気持ちがいい」だけでは効率的である理由として物足りません。効率的である理由をしっかりと示した改善例のほうが納得度が高く、受け入れられやすい文章です。

【NG例】

健康維持に運動は欠かせません。したがって、毎日ジョギングすべきです。

【改善例】

健康維持に運動は欠かせません。したがって、健康を維持したい人は、筋トレやジョギング、スポーツなど、自分に合った運動を習慣化するとよいでしょう。

「毎日ジョギングすべき」と行動を限定したNG例は、やや極端なアドバイスで、納得感が得られにくくなっています(すべての人にジョギングが有効とは限りません)。一方、「自分に合った運動」と柔軟性を持たせた改善例は、納得度の高い論理的な流れといえるでしょう。 

納得度の高い論理的な文章を書くためには、自分の書いた文章をよく見直し、「意見(主張)」に対して適切な理由(根拠)を提示できているか?」を常に意識しましょう。また、ほかの人が書いた文章に対しても、「筋が通っているか?」「飛躍していないか?」を確認するクセをつけましょう。


山口 拓朗(やまぐち たくろう)

伝える力【話す・書く】研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのち、2002年に独立。26年間で3600件以上の取材・執筆歴を誇る。現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて、「1を聞いて10を知る理解力の育て方」「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「伝わる文章の書き方」などの実践的ノウハウを提供。著書に『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)、『マネするだけで「文章がうまい」と思われる言葉を1冊にまとめてみた。』(すばる舎)、『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(以上、日本実業出版社)、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』(明日香出版社)、『ファンが増える!文章術——「らしさ」を発信して人生を動かす』(廣済堂出版)ほか多数。

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