ジェンダー(gender=社会的・文化的に形成される性別)をめぐる規範の変化や多様化が進みつつある現代。企業には、性別に関係なく平等な機会と待遇を提供する「ジェンダーフリー」の考え方をふまえた、働きやすい環境づくりが求められています。

それは、具体的にはどういうことなのでしょうか。ジェンダーやダイバーシティに詳しい特定社会保険労務士で一般社団法人ジェンダーキャリアコンサルティング協会代表理事・小岩広宣さんの書籍ジェンダーフリーの労務管理から抜粋してポイントをお伝えしましょう。(イラスト:そこにおる)

「ジェンダーフリーの労務管理」って何ですか?

多様な働き方を支えるために必要なこと

書籍『ジェンダーフリーの労務管理』は、多様化する雇用のあり方の最適解をつかんだうえで、ますます重要性が増しているジェンダーや性的マイノリティに対する実務に対応できるよう、必要な知識とステップを丁寧に解説しています。経営者や人事労務担当者はもちろん、部下を持つ管理職向けのテキストとしても使いやすい一冊。ぜひ、働きやすい職場づくりにお役立てください。


著者プロフィール:小岩広宣(こいわひろのり)

社会保険労務士法人ナデック代表社員。一般社団法人ジェンダーキャリアコンサルティング協会代表理事。特定社会保険労務士。特定行政書士。国家資格キャリアコンサルタント。日本ジェンダー学会会員。ジェンダー史学会会員。経営法曹会議賛助会員。
20代で社会保険労務士として独立。以来、20年以上にわたり、ひとり企業から上場企業まで幅広い労務管理に携わり、労働法改正や人材派遣分野の専門家として全国にクライアントを持つ。近年は、ジェンダーやダイバーシティ分野について、法律、キャリア、職場風土などの視点からの発信・提案や実務の対応を行っており、労働法や多様な生き方をめぐる登壇や寄稿多数。
主な著書に、『中小企業の「働き方改革」労務管理をスムーズに変える本』(秀和システム)、『人材派遣・紹介業許可申請・設立運営ハンドブック』(日本法令)、『駆け出し社会保険労務士さんのための実務の学校』(編著、翔泳社)、『ジェンダーフリーの生き方・働き方ガイドブック』(共著、労働新聞社)がある。