日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2024/03/05 10:49
JR東日本は次々と新しい乗り放題の切符を発売する。今回発売されたたのは、平日に限り1万円で新幹線も含めて1日乗り放題の「キュンパス」。東京駅からだと、新幹線で那須塩原駅まで往復するだけでも12,040円(普通車,指定席)なので、相当お得である。そこで、早速2月末の平日に「キュンパス」を利用してみた。
訪れたのは宮城県白石市。東北新幹線には白石蔵王駅があるが、止まる本数が少ないのと駅が白石の街から離れているので、仙台まで行って東北本線で白石駅に戻った。こうして行き過ぎてから戻ることができるのも乗り放題切符の魅力である。白石は白石城を中心とした城下町。城の周囲には濠が残り、武家屋敷も残っている。
ところが、江戸時代白石藩という藩は存在しなかった。白石城主片倉家は仙台藩の家老である。伊達政宗の乳母の子で、政宗の懐刀として知られた片倉小十郎景綱が初代城主。
戦国大名は領内に多くの城を築いて防御を強化していたが、江戸時代には「一国一城制」ができ、大藩でも原則藩主の居住地以外の城は破却された。しかし、伊達家ではその領国が広大なこともあって、筆頭家老片倉家の白石城は特別に存続が許されている。
白石城は明治維新後民間に売却されて取り壊されていたが、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の放送を機に再建運動が高まり、平成7年に完成した。近年再建された城は鉄筋コンクリートで作ったものや、そもそも天守かなかったとされているにも関わらず天守を作ったものなど、「模擬天守」といわれるものも多いが、白石城は可能な限り忠実に復元した城として知られている。