日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/11/01 10:08
20日、プロ野球のドラフト会議が開催された。今年のドラフトでは事前に9球団が1巡目指名を公表、しかもその9人がすべて違うという異例の展開となり、実力No.1と言われた日体大の二刀流矢沢宏太選手も日本ハムが単独指名。重複したのは、高松商・浅野翔吾選手(巨人・阪神)と立教大・荘司康誠選手(楽天・ロッテ)の2人だった。
最終的に楽天が1巡目を獲得した荘司選手、名字の漢字を見てちょっと驚いた人もいるかもしれない。「しょうじ」とと読む名字はたくさんある。最も多いのが「庄司」で、次いで「庄子」「東海林」の順。「荘司」は4番目である。とはいえ、全国ランキングは2200位付近で、メジャーな名字であることにはかわりない。ちなみに、そのあとは「小路」「正司」「正路」「昌子」と続き、ここまでが1万位以内の名字である。
そもそも「しょうじ」とは荘園の管理をした役職「荘司」をつとめた人が名乗った職業由来の名字である。従って、「荘司」と書くのが一番本来の意味を伝えているといえる。しかし、「しょうじ」は様々な漢字があてられて広がった。最多の「庄司」は山形県に多く、宮城県では「庄子」、秋田県では難読の「東海林」が主流。「荘司」は山形県と千葉県を中心に東日本一帯に広がっている。