日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/07/19 11:32
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、17日の放送で初めて「13人」が一堂に会しタイトルを回収した。しかし、この13人が揃うのはおそらくこれが最初で最後のはずで、以後13人の潰しあいが始まる。
また、この回から13人以外の新たな人物も登場した。それが、高橋侃演じる結城朝光である。
結城朝光は源頼朝の乳母であった寒河尼の子で、頼朝の烏帽子子として元服している。実父は下野の豪族小山政光で、下総国結城郡の地頭となったことから結城氏を名乗っていた。現在まで続く「結城」さんの祖にあたる人物である。ちなみに、『吾妻鏡』建久六年三月の条には「容貌美好」と記されている。
さて、朝光はこのあと梶原景時とトラブルとなる。ささいなことから景時に讒訴されると、逆に三浦義村らと景時を糾弾。すると、とことん御家人に嫌われていた景時を弾劾するために、一夜のうちに66人もの有力御家人が結集した。その結果、13人の一人景時は鎌倉を追放され、翌年には一族が駿河国で討たれて有力御家人としての梶原氏は滅亡した。
一方、結城朝光はこの時代としては珍しく87歳の長寿を保ち、子孫は戦国時代まで有力大名として続いた。徳川家康の二男秀康が養子となって継いだ結城氏はこの末裔である。