日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/01/18 10:21
「鎌倉殿の13人」の北条氏とゆかりの深い寺が鎌倉市小町にある宝戒寺である。宝戒寺は天台宗の寺院で山号は金龍山。鎌倉駅前から若宮大路を進み、鶴岡八幡宮三の鳥居前の道を右に曲がった横大路の突き当りにある。
その寺域は北条義時以降、代々の得宗(とくそう)家の屋敷地であった小町邸の跡と伝える。得宗家とは義時以降の北条氏嫡流のことだ。
140年ほど続いた執権北条氏は、元弘3年(1333)15代高時の時代に滅亡する。高時は新田義貞軍に追い詰められて宝戒寺の裏手にあたる葛西ヶ谷(かさいがやつ)の東勝寺で自害、一族郎党870余名も運命をともにした。
建武2年(1335)後醍醐天皇は北条一族の霊を弔うため、足利尊氏に命じて執権北条高時旧居跡に建立させたのが宝戒寺の始まりと伝え、室町時代以降も足利氏によって庇護された。
今回訪れたのは冬のため、とくに花は咲いていなかったが、宝戒寺は春はサクラやハクモクレン、夏はサルスベリやスイフヨウ、秋はヒガンバナやシロハギ、冬はウメやツバキなどが咲き、花の寺として有名。なかでも参道脇のシロハギが有名で「萩の寺」ともいわれており、秋に行くのがお勧め。