日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2019/01/29 09:02
26日、嵐が2020年末で活動を休止することが発表され、NHKの夜7時のニュースでトップニュースとなるなど大きな話題になった。
嵐のメンバー5人には、それほど珍しい名字の人はいない。松本(16位)、大野(73位)、桜井(櫻井含む,90位)が100位以内の極めてメジャーな名字で、次いで二宮も440位と多い。相葉のみが7000位近くでやや珍しい名字といえる。
相葉はその分布が激しく偏っている。全国の半数以上が千葉県と、千葉県に隣接する東京都東部、埼玉県東南部に集中しており、その他では新潟県上越市などにある程度。千葉県では全域に分布しているが、とくに市原市や、山武市の旧成東町に多い。
ちなみに、「あいば」と読む名字で一番多いのは秋田や新潟に多い「相場」で、次いで東海地方や新潟に広がる「相羽」。「相葉」は「あいば」さんの中では3番目に多い書き方である。
これをみてもわかるように、新潟県には「相場」「相羽」「相葉」がいずれも多く、もとからあった「あいば」という名字にいろいろな漢字を当てたものと考えられる。また、岐阜県には相羽地名があり戦国時代には相羽城もあったことから、東海地方の「相羽」は岐阜がルーツだろう。
となると、千葉に多い相葉はおそらく千葉県内にそのルーツがありそうだ。