効率化マニアの外資系コンサルが教える! 無駄な時間をゼロにする「時間の断捨離」最前線<第6回>
現役外資系コンサルとして膨大な仕事を最少の時間でこなしつつ、月間10万PVブログ「NAEの仕事効率化ノート」も運営するNAEさんに、ビジネスの現場で役に立つ時短術のコツを教わります。今回は、生産性に深く関係する「朝の時間」の使い方について。
ただ早起きするだけの「朝型」になっていませんか?
働き方改革の一環として東京都が実施した「時差Biz」や会社の残業抑制の動き、有志がカフェやコワーキングスペースに集まって行う「朝活」など、「朝型」のワークスタイルが流行しています。 こういった流れから「よし、朝型の生活をはじめよう!」と思った人も多いでしょう。
「朝型」は、スッキリした頭で物事を考えられる、とても有用な習慣です。私も始業1時間前の朝8時にはオフィス近くのカフェで仕事を始めています。こうした朝の習慣が定着してから、本業のコンサルティングも、NAE(個人事業主)としての活動も、より成果が出やすくなりました(この記事の原稿も朝の始業時間前に書いています)。
とはいえ、私も最初から朝型の生活にうまく切り替えられたわけではありません。何度も「9時ギリギリ出社」生活に戻ってしまいました。出社前の時間を効果的なものにするには、コツがあることを知らなかったからです。
そこで今回は、私の「朝型失敗パターン3つ」とそれらを乗り越えたコツを紹介します。ぜひ参考にしていただき、ただ早く来るだけの「無駄な朝型」の断捨離にお役立てください。
失敗パターン1:カフェに行くだけで満足してしまう
午前8時前にオフィス近くのカフェに入店。あまり人がいないカフェはとても居心地がよく贅沢な時間が流れます。朝活開始前に淹れたてのコーヒーを一口、スマホでニュースやSNSに目を通し……。
と、気づけば始業時間。結局1時間、スマホを触って過ごしていました。これではスマホ時間が深夜から朝にズレただけ。わざわざ早起きした意味がありません。
こうなった原因は、朝8時にオフィス近くのカフェに来ることが目的となってしまったからです。 易きに流れるのが人間の性です。目的意識なしに心地よい朝のカフェに入れば、リラックスタイムを1時間過ごしてお終いになるのは明らかなのに、知らぬ間に「手段の目的化」というよくある沼にハマっていたのでした。
そこで私は、朝の「時間割」を作ることにしました。 たとえば午前8時~9時=60分なら、15分×4つに区切って、各15分でやることを決めます。前日までに決められなれば、最初の1~2分でざっくり作ります。いわば「朝のToDoリスト」です。
具体的には、私が普段から作っている「1分間日記」の「やること・やりたいこと」欄にその日の朝のToDoを書いています。 「1分間日記とは」、ノートを4分割して
- 朝に1分、その日に「やること・やりたいこと」を書く
- 夜に1分、その日の「OKポイント」「改善ポイント」「今日の学び」を振り返って書く
というもの。
振り返りを主な目的に書いているのですが、この「やること・やりたいこと」欄に朝の時間割を書くようにしています。これはかなり効果的で、今すぐにでもできることなので、ぜひ試してみてください(詳しくは私のブログにあります)。