日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/05/14 14:23
13日に放送された、日本テレビ「ザ! 鉄腕! DASH!!」は、視聴率が20.8%を記録したそうだ。もともとかなり高い視聴率を維持していたのだが、事件のあとの初めての放送ということもあって、さらに高い視聴率をたたきだしたのだろう。
実は、過去にこの番組から何回かコメント依頼を受けたことがある。というのも、この番組では各地の一般人(第1次産業従事者であることが多い)が登場するが、珍しい名字の人が登場した際に、その名字の由来を尋ねられることがあるのだ。残念ながらまだ1度もオンエアされたことはない。
最も記憶に残っているのが「白熊」さんだ。確か千葉県でロケされた「0円食堂」だったと思うが「収録で白熊さんに出会ったが、何に由来しているのか」という問合せだった。確かに、日本にシロクマ(ホッキョクグマ)はおらず、不思議な名字といえる。
「白熊」という名字は、君津市を中心に千葉県の内房地区に集中しており、珍しい名字である。
「くま」とは動物のクマだけではなく、襞のある地形の奥の方を指す言葉でもある。そして、「シロ」も単純に白い色だけではなく、陽が当たって明るい場所も「シロ」と表現した。つまり「シロクマ」とは、山襞の奥でも陽があたって明るい場所のことで、これにあとから「白熊」という漢字をあてたものと考えられる。
なお、読み方には「しろくま」と「しらくま」の2通りがある。