日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/05/08 09:28
5月4日、東京駅から京葉線を経由して内房線で鋸山を目指した。ところが、浜金谷駅で降りると、天気がいいにもかかわらず強風のためロープウエイはまさかの運行休止。3月の東尋坊遊覧船といい、どうもついていない。
せっかくなので地魚の海鮮丼を食べた後、急きょ金谷港から東京湾フェリーで三浦半島の久里浜に渡った。そのまま北上すれば東京湾一周となるが、ただ一周しただけではつまらない。何かないかと京急の路線図を眺めていたら「安針塚」という駅が目に入った。「安針塚」というからには三浦按針の塚があるに違いない。
安針塚駅から思ったより急な坂道を20分ほど登ると塚山公園に出る。山上に2基の供養塔があり、これが三浦按針夫妻の墓である。
三浦按針はイギリス人で、元の名はウィリアム・アダムスという。関ヶ原合戦前にオランダ船リーフデ号で豊後国に漂着したのち、その知識を徳川家康にかわれて側近となった。江戸時代には三浦按針という名前と、相模国三浦郡逸見村に250石の領地を与えられ、外交顧問として仕えた。身分は旗本だったが、子孫は断絶したとも続いているともいう。
ちなみに、塚山公園は桜の名所で、天気が良ければ富士山もよくみえるようだ。