日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2017/10/31 16:47
(photo by tkyszk/fotolia)
今年も10月26日にドラフト会議が開催され、本指名82人、育成指名32人の計114人が指名された。ドラフト会議で指名される選手は地方出身者が多いこともあり、毎年珍しい名字の選手が多くみられる。そこで今年も指名された全選手を調べてみた。
ところが、今年の指名選手は珍しい名字の選手は極めて少ない。本指名82人のうち、珍しいといえるのは巨人から1巡目指名された中央大学の鍬原拓也選手と、オリックス8巡目指名のホンダ鈴鹿の山足達也選手の2人くらいだ。
一番珍しいのが「鍬原」で、山口を中心に西日本に点々と分布しているのみ。とくに地名もなく、各地に点々とあることから、おそらく「桑原」から漢字が変化したものだろう。
一方、「山足」は岡山県井原市の名字で、やはり全国ランキングでは1万位以下。「山足」とは山の裾野をさす言葉で、井原市には旧家の山足家もある。
そこで、対象を育成ドラフトまで広げてみたが、それでも珍しいのは巨人育成7巡目指名の徳島・新野高の折下光輝選手のみ。「折下」は「鍬原」よりも少なく、極めて珍しい名字の1つだが、どこかに集中しているということもなく、各地に点々と分布している。