人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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東大・宮台康平投手

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2017/10/10 14:44

(画像は「野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト」よりキャプチャ)

今週の東京六大学野球で、東大が法政大に9-2、8-7と2連勝して勝点をあげた。東大の勝点は2002年以来15年振り、法政大に無傷の2連勝で勝点をあげたのは、1928年秋以来で実に89年振りの快挙だ。

この立役者は、初戦で完投勝利をあげ、2戦目では3番手として登板して猛追する法政大を振り切ったエースの宮台康平投手。湘南高校時代にすでに注目された投手で、プロのスカウトからの接触もあったが、東大に進学すると言って断ったともいわれる。

実際、東大でも難関の法学部に現役で進学、以来エースとして活躍し、先日プロ志望届も提出してプロ入りすることを表明した。東大からは過去に新治伸治(大洋)など5人のプロ入り選手がいるが、法学部出身の選手は初めてだ。

「宮台」という名字は珍しい。全国順位は11000位台と低いうえ、圧倒的に神奈川県に集中しており、それ以外にはほとんどいない。

ルーツは相模国足柄郡宮台村。今の地名でいうと神奈川県足柄上郡開成町宮台で、「みやのだい」と読む。 現在、「宮台」という名字は開成町からは少し離れた海老名市に集中している。ちなみに、宮台投手は横浜市戸塚区の出身である。

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