「PDCAをうまく回せば仕事を効率化できます」と古川さん。でも、PDCAっていつも途中で止まっちゃうんです。どうすれば習慣化できますか?

連載(全6回予定)「デキる! といわれるシゴト習慣術」は、“習慣化コンサルタント”の古川武士さんによる、よい習慣を身につけたいビジネスパーソンのためのコラムです。
(【連載第2回】「早起き習慣のために絶対守るべきこと」はこちら)

  前回のこのコラムで、「早起き習慣を身につけるには仕事の効率化が欠かせない」と書きましたが、時間のムダ遣いをやめて1日を高密度化するには、「PDCAサイクル」をまわすことも有効な手段です。

「PCDAサイクル」で仕事の効率があがる

PDCAサイクルは本来、品質管理や生産管理などの業務を円滑に動かすための概念ですが、個人の仕事の効率化や改善にも役立ちます。

PDCAを1日単位で考えれば、その日のタスクをこなす「計画」を立て、「実行」して、結果を「評価」して次の日の仕事を「改善」する、ということになります。自分自身の仕事にも、部下やチームの仕事の管理にも効果的です。

しかし、「言うは易し行うは難し」。忙しい毎日、なかなか思い通りにはいきません。計画した通りに仕事が進まないと、次第に評価や改善が面倒になり、計画を立てることの意味さえ疑問に感じ始めます。そして結局は、現状を変えることができず、仕事に追い立てられる日々に逆戻りです。

そうならずに、PDCAを上手にまわして習慣化するにはどうしたらいいでしょうか。今回は、そのコツをできるだけ具体的にお伝えしようと思います。キーワードは「時間簿」「見える化」、それに「KPT」です。

Plan(計画)

1日の計画を立てる前に、まずその日のToDoを書き出します。エクセルなどのワークシートに入力するのが一番手軽な方法でしょう。

ToDoリストをつくる