日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2015/08/10 13:42
先週、甲子園出場校のいかにもその地方らしい名字を紹介したので、今週は珍しい名字の選手を紹介しよう。
メンバー表をみたところ、珍しそうな名字としては、田老(花巻東高)、百目木(仙台育英高)、仙花(秋田商)、保立(霞ヶ浦高)、草海(上田西高)、久々宇(花咲徳栄高)、磯網(東海大相模高)、駒方(高岡商)、王子(天理高)、宇地原(岡山学芸館高)、遠目塚(広島新庄高)、七俵(明徳義塾高)、藤嶽(九州学院高)、供利(宮崎日大高)などがある。
では、この中で一番珍しい名字がどれかわかるだろうか。
実は、上田西高のエース草海選手の名字が最も少ない。読み方は「くさがい」で、長野県の長野市や上田市にごくわずかしかない。この中では比較的普通そうに見えるので、意外な感じがするのではないだろうか。
しかし、よく考えてみれば「草」と「海」というのは場所が違うので、「草海」が少ないのは当然かもしれない。次いで、秋田商の「仙花」(せんか)や東海大相模高の「磯網」が稀少。
逆に、「百目木」(どめき)、「保立」(ほたて)、「王子」などは結構多く、「百目木」は岩手県と青森県に、「保立」は千葉県と茨城県に、「王子」は兵庫県に集中している。