「すぐに動きたい」と思ってはいるものの、いざ動こうとしようとするとどこかでストップをかけてしまう……。そのような経験は誰にも少なからずあるのではないでしょうか。一方で成功する人は人生のあらゆる場面で「フライングスタート」を行ない、あなたが悩んでいるうちにゴールへ向かっています。

あなたが一歩踏み出すためには、背中を後押しし、やる気にさせるためのちょっとした一言が必要なのかもしれません。
『ギリギリまで動けない 君の背中を押す言葉』(千田琢哉:著)は、仕事や日常生活におけるさまざまな迷いを払拭するための言葉が並べられた1冊です。本書には全部で101個の著者の言葉が収められていますが、その中からいくつかを例にとってみていきましょう。

 

過剰な納得感を求める人は、動くのを怖がっている人。

商談などで商品の説明を受けた後、自分を納得させようと、細かいことを幾度となく質問する人がいます。このような人は一見すると熱心なように見られますが、実は「購買するのが怖い」と心の中で感じているため、とりあえず色々な質問をしている場合が少なくありません。

もちろん、自分が理解できないことについて疑問を持ち、聞いてみるのは大切なことです。しかし、ただ何となく思いついた質問をだらだらと続けているというのは、決断を恐れてただ単に時間稼ぎをしているだけ、というケースもあります。

納得というのは、質問に対する答えなどにより他人から与えられるものではありません。自らその対象と向き合うことで、自分で「する」ものなのです。

仕事が早い人ではなく、早くスタートする人が成功する。

「あの人は仕事が早いからとてもじゃないけど敵わない」……などと居酒屋で愚痴りながら何時間も居座っているなんてことはありませんか?

愚痴の中に出ていく「あの人」は、同僚が居酒屋にいるときに新しい仕事に手を付け始めているから仕事が速いのです。

「後ほど」「明日から」「来週から」などと言いながら、何となくダラダラしてしまう。早くスタートする人は、このような同僚がようやく仕事に取り掛かろうとしたときにはすでに仕事が終わっています。だからこそ「仕事が早い」と周囲から思われているのです。