LINEやTwitterなど各種SNSの利用率が高まる昨今、「もはやメールの時代ではない。企業同士のやり取りもLINEが主流になる」といった意見も散見されますが、いまのところビジネスにおける連絡手段は「電話とメール」がまだ主流と言えます。
であれば、社会人として電話やメールの最低限の作法は身につけておきたいもの。そこで今回は「簡単なメールの作法」と「便利な言い換えフレーズ」を解説します。やりとりは「1往復半」
打ち合わせの日程を決める場合を考えてみましょう。その時に決めるべきは、内容と日時がポイントになります。そのときに
相手:打ち合わせの日時はどうしましょう?
自分:それでは▲日か■日はいかがですか?
相手:あいにく▲日と■日は両方とも都合がつきません。
とやっていては、何度もメールをやりとりするばかりで話が全然進まず、とても非効率的です。
ですので、やりとりは下記のように「出す→返事をもらう→返事に対するアクションを起こす」の1往復半で終わらせられる書き方にします。なお、この原則は相手から日程を打診された場合も同じです。
[自分]
(『メール文章力の基本』p.12-13より)
●●についての打ち合わせの日時ですが、次にいくつか候補をあげます。
ご都合の良い日時をお知らせいただければ幸いです。
—————————————————-
・▲月■日(火) 午前10時から
・▲月○日(水) 午後2時から
・▲月▽日(金) 午後3時から
—————————————————-
[相手]
それでは次の時間でお願いいたします。
> ・▲月▽日(金) 午後3時から
[自分]
さっそくのご返事ありがとうございました。
> それでは次の時間でお願いいたします。
>> ・▲月▽日(金) 午後3時から
承知しました。午後3時にお待ちしております。
2. 箇条書きを使いこなす
ビジネスはスピードが命です。内容を短くまとめ、かつ余計な確認の手間がかからなくて済むように伝えるには、「箇条書き」で書くのがベストです。まずは悪い例から。
[悪い例]
新製品の販促キャンペーンにつきまして、いくつかご提案があります。
そのご提案と言いますのは、キャンペーンのキャッチフレーズは新製品と同じものにするということやキャンペーンの広告をメディアミックスして雑誌とウェブとメールで展開するということです。
また、キャンペーンの期間中は、活動内容や状況をブログ、ツイッター、メールで一般に広く伝えることもいいのではと思います。
(『メール文章力の基本』p.76より)