日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2014/09/25 09:57
3つの神宮のうち、香取神宮は千葉県香取市にある。平成の大合併までは佐原市という名前だったが、小見川町、栗源町、山田町と合併して市名を香取に変更した。この香取というのはこの付近一帯の郡名で、香取郡に鎮座するのが香取神宮である。
香取神宮の神官を代々務めているのが香取家である。同家に伝わっている系図によると、香取氏の先祖は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)であるという。経津主大神とは、神武天皇の天孫降臨より前に、天照大神の命令で高天原から地上に派遣され、大国主命と交渉して出雲国を譲ってもらったという神様。以来、代々香取神宮の神官をつとめ、一族は香取神宮周辺に広がった。現在でも香取さんの90%以上は関東地方に住んでおり、その多くは香取市周辺に集中している。
香取神宮最寄りの香取駅は、神社を模した立派な駅舎だが、券売機すらない無人駅。そもそも神社と駅は離れており、歩くとかなり時間がかかる。
神宮前の短い参道を経て、総門・楼門の2つの門をくぐると、本殿が唐突に出現する。思っていたよりこじんまりとした境内だが、さすがに重要文化財に指定されている本殿には歴史を感じさせるものがある。しかし、境内の後ろに広がる森はあまり人が踏み入れないらしく、鹿苑から延びる径には途中からはクモの巣が張り、道の跡すらあやしくなっていた。
香取駅
香取神宮本殿
香取神宮名物厄落としだんご