日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2013/05/20 13:54
先日、ニュースで「湯浅さん、湯浅に集まれ~!」という記事が出ていた。
この催しは、平成21年4月に「湯浅姓のルーツを探ろう」実行委員会が呼びかけて350人が集まったのが始まりで、今年は3年に1度の総会として12,000世帯ほどとみられる全国の湯浅さんのうち、電話帳で確認のとれた8,000人に案内の葉書を発送。北海道から九州まで160人ほどが参集して、全国湯浅姓第1回総会として開催された。
湯浅一族は、紀伊国有田郡湯浅荘(和歌山県有田郡湯浅町)を本拠地とする武士団・湯浅党が祖。湯浅氏の出自(ルーツ)については一般には藤原氏一門とされているが、他にも清和源氏や紀国造氏の末裔といもいわれ、はっきりしない。
史料的には平治の乱の際に平清盛を助けた湯浅宗重が初見で、源平合戦では平家方に属していたが、のち源氏方に転じて鎌倉時代は幕府の御家人となっている。以後、保田氏・糸我氏などの庶子家を出し、湯浅本家を中心とした湯浅党を形成して、紀伊国内で大きな力を持った。その勢力範囲は紀伊国北部のかなりの部分を占めていた。
室町時代には没落、現在は和歌山県内には少なく、千葉県や徳島県などに多い。