人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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アナタの名字ショー第3弾

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2011/03/22 11:45

一昨年以来、番組改編時に日本テレビ系列「秘密の県民ショー」の特番として製作されている「アナタの名字ショー」の第3弾が今年も放送される。今回も監修プラスVTR出演ということで、先日収録があった。

今回取り上げるのは、メジャーな名字から「伊藤」「佐々木」「山田」「山崎」「高田」の5つと、「具志堅」「辺土名」「知念」などの沖縄の名字。さらに、鹿児島県の3文字名字のコーナーもある。

沖縄の名字は、本土の名字とは全く違っている。日本の名字は、大きく東日本型と西日本型の2つにわけることができるが、沖縄は西日本型にも入らない、“沖縄型”というべき独特の名字構成になっている。

これは、明治以前の沖縄は琉球王国という独立国だったことが理由だ。国が違えば人の行き来は少なく、従って名字の交流も少ない。そのため、独特の名字が繁栄することになる。

また、沖縄には「唐名」というものもある。これは、名字とは別に中国風の“姓”も持つもので、現在でも年配の方だと、自分の家の唐名を知っている人も多いようだ。

さて、この番組の楽しみはラストにある、同姓同名の方によるヒット曲のメドレー。曲名は番組をみてのお楽しみだが、今回も、まじめに面白く仕上がっているようなので、興味のある方にはぜひみていただきたい。

なお、放送は地震関連の状況次第で変更する可能性はあるが、31日(木)21時〜放送予定。
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