人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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東海道を歩いてみた(16)

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2010/09/21 11:20

久しぶりに、東海道を歩いてきた。

今年の猛暑の中で長距離歩くのは危険なので控えていたが、朝晩少し涼しくなってきたこともあり、4ヶ月振りに再開。ところが、この日は午前中から30℃超えという、9月とは思えない猛暑にみまわれてしまった。

今回の出発地は吉原。さすがに往復普通電車では歩く時間がなくなるため、熱海まで新幹線で移動し、吉原宿を9時にスタート。これでも朝は5時半起きだ。

吉原駅を出てすぐ1両編成の岳南鉄道線を横切り、10分も歩くと汗が噴き出してくる。静岡県は東海道に親切で要所要所に案内版がある。潤井川手前のこの分岐など、案内版がなければ絶対にわからない。



岳南鉄道線



分岐の標識


富士市付近では、基本的に県道の1本裏道のようなところを歩くのだが、途中、東海道が中央分離帯で分断されているところがあった。

東海道には、あとから出きた大きな道や鉄道によって階段や地下道になってしまったところはあったが、「東海道跡地」という看板は初めてみた。この道は国道や県道でもない普通の道で、中央分離帯で塞がなくても、信号をつければ済むような気もしたのだが・・・。



東海道跡地の看板


柚木ではJR身延線と交差する。柚木駅から線路沿いに北に200mほど行ったところに「福島春三」という人物の銅像があった。



福島春三像


静岡新聞社発行の「静岡県歴史人物事典」にも記載されていないため、どういう人物かはよくわからないが、複線・電化・高架とローカル線らしからぬ身延線の開通と、柚木駅の誕生に尽力した人物らしい。ここを過ぎるとまもなく富士川にさしかかる。
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