人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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「天才てれびくんMAX」は1学期終了

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2010/07/05 09:25

今年の4月から、監修とキャラクター「ワンコ先生」の声役でレギュラーとして出ている、NHK教育「天才てれびくんMAX」の「日本全国 ハンコビンゴの旅」が、先週(6月28日)の放送をもって1学期が終了した。

この番組は小中学校向けのため、学校と同じく夏休みと冬休みがあり、3学期制になっているのだ。

島根県の大社地区から始まった番組は、関西、中国、東北などを巡って、富山県射水市の旧新湊地区で1区切り。この地区は珍しい名字が多いことですっかり有名になり、撮影に行ったクルーも、地元の人に「また名字の取材ですか」と言われたとか。

新湊地区は江戸時代から栄えた商業地区で、その名字は職業由来のものが多いが、なかにはどう考えても職業と結びつかなさそうなものもある。

子ども番組のため、放送をみていない人が多いだろうから、放送との重複を承知であえて書くと、「菊」さんの先祖は造り酒屋で、なんと「酒を利く」の「利く」が由来だという。「利く」では名字にならないため、「菊」にしたということのようだ。

当て字の名字は数多くあるが、「菊」が「利く」の当て字あるとは思いもよらなかった。

このあとは、夏休みをはさんで9月から2学期分がスタートする。
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