人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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高橋ジョージさんがやって来た

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2009/09/28 09:34

先日、日本テレビ系列の特番「アナタの名字SHOW」に出演したばかりだが、今度は関西テレビの秋の特番の収録があった。

最初、「タカトシラベ」という不思議なタイトルを聞いたときは、全く意味がわからなかったが、タカアンドトシが司会で、芸能人達が日常の疑問を実際に調べに行く、という番組のようだ。そこで、自宅にもタレントさんが来ると聞いていたのだが、やって来たのは先日の「アナタの名字SHOW」にも出演していた高橋ジョージさんだった。

高橋ジョージさんの課題は、「メジャーな名字の人には理解できない、難読の名字の人の苦労が知りたい」というもので、私のところには、実際に取材すべき難読の名字の人がどこにいるかを聞きに来ることになっている。

今回は、まず最初に、事典などには掲載されているが実際には存在しない“幽霊名字”の紹介をし、そのあとで本当にある名字を教えてほしい、とのこと。今までの番組はすべて「確実にある名字だけを教えてほしい」ということだったので、テレビで私が幽霊名字を紹介をするのは初めて。

また、自宅で収録したことは何度かあるが、実際にタレントが来たのも初めてだ。二人並んで座れるスペースが必要なため、名字の資料が並んでいる書斎では収録できず、書庫の地方史関係の資料の前で抄録した。

しかし、ろくな台本もなく、なんだか事前の説明とは違うぞ、と思いながら、その場の流れで撮って終了。「ノリ」を大事にする関西のテレビらしい収録だった。

取り上げたのは、「八月一日」「月見里」「薬袋」の3つ。読み方や由来、苦労話は、放送をご覧ください。

放送は、10月9日(金)19:00〜。関西テレビのため、関西地方のみの放送。
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