本当にわかる倫理学
発売日 | 2010.11.19 |
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著者 | 田上孝一 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 224 |
ISBN | 978-4-534-04774-8 |
価格 | ¥1,650(税込) |
複雑化した現代において、私たちはどう生きるべきでしょうか? その規範を問い、ヒントを示すのが「倫理学」です。本書では、「正義」「環境」「経済」「医療」「スポーツ」などのキーワードを通じて、倫理学の基礎をわかりやすく解説します。
≪章立て≫
第1章 「倫理」とは何か?
第2章 正義が絶対に正しいことはあるのか?
第3章 倫理は一生つきまとう
第4章 人間とは“すごい”存在なのか?
第5章 倫理を通じて社会のルールを考えよう
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はじめに
第1章 「倫理」とは何か?
1 倫理学とは哲学なのか? 010
2 倫理学で大切なことは? 012
3 倫理学の世界を大まかに見てみよう 014
4 「価値」が倫理学と哲学の分かれ目です 018
5 「義務」は無条件に果たすべきか? 023
6 「法律」は倫理の一部です 025
7 電車で席を譲るのはマナーか? 027
8 「善い人間」になんてなれるのか? 031
9 徳育教育で大切なことは? 033
10 倫理は物事を見定める「ものさし」となる 035
11 なぜ人は「倫理」というものをつくったのか? 038
参考文献 040
第2章 正義が絶対に正しいことはあるのか?
1 様々な人がいるなかで倫理をどう考えるべきか? 042
2 「善」の価値は見方で変わる 046
3 そもそも「善」とは何だろう? 050
4 人間が守るべき「正義」とは何か? 055
5 「自由」はどこまで許されるのか? 059
6 すべての「表現」に自由は認められるのか? 063
7 「国」がある意味とは何だろう? 067
8 社会の基本単位は「個人」ではないのか? 071
9 失業や貧困問題を克服できるか? 076
10 お金がこの世にあるのはなぜ? 081
11 国家とテロの暴力に違いはあるのか? 087
参考文献 092
第3章 倫理は一生つきまとう
1 多数のために少数を犠牲にしていいのか? 094
2 新たな死・脳死はどう考えたらいいのか? 100
3 ドーピングをやってでも勝てばいいのか? 106
4 子育てや介護を他人に任せてもいいのか? 110
5 倫理と宗教は親戚の関係にある? 114
6 宗教のない世界はあり得るのか? 116
7 臓器を売買すれば貧しい人は助かるのか? 121
8 「自殺」をする自由はあるのか? 124
9 売春は問答無用にわるいことか? 128
10 代理母で子供をもつことはいいのか? 130
11 「人間」であるとはどういうことか? 134
参考文献 138
第4章 人間とは“すごい”存在なのか?
1 人間とは「特別」な存在なのか? 140
2 なぜ人間には「権利」があるのか? 146
3 「自然」を中心とした倫理学とは? 152
4 ディープ・エコロジーと「過激な」環境保護運動の関係とは? 157
5 地球温暖化から「成長の限界」を考えよう 163
6 ライフスタイルを考えるために倫理をしてみる 168
参考文献 172
第5章 倫理を通じて社会のルールを考えよう
1 善い社会とは何だろう? 174
2 倫理学で社会を見つめてみる 178
3 人間は「コミュニティ」の一員ではないのか? 185
4 「最大多数の最大幸福」におけるジレンマとは? 188
5 死刑は絶対に必要なのか? 194
6 ギャンブルに依存しても勝手なのか? 199
7 酒やタバコもやめられない? 205
8 なぜ倫理学を学ぶ必要があるのか? 211
参考文献 215
著者プロフィール
田上孝一
1967年東京都生まれ。立正大学非常勤講師。専門は哲学・倫理学。法政大学文学部哲学科卒業。立正大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。論文博士(文学)。著書に、『現代文明の哲学的考察』(編著、社会評論社、2010年)、『実践の環境倫理学』(時潮社、2006年)、『現代規範理論入門―ポスト・リベラリズムの新展開』(共著、ナカニシヤ出版、2004年)、『初期マルクスの疎外論』(時潮社、2000年)などがある。