この1冊ですべてわかる 広報・PRの基本
- 電子書籍あり
発売日 | 2009.04.28 |
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著者 | 山見博康 |
判型 | A5判/並製 |
ページ数 | 256 |
ISBN | 978-4-534-04552-2 |
価格 | ¥1,980(税込) |
採用されるプレスリリースの作り方、マスメディアの使い方、インターネット広報、広報効果測定、危機対応、ブランド戦略など、重要度を増す広報・PRの仕事の基本が一冊でわかる。
≪章立て≫
第1章 広報の仕事を理解する
第2章 採用されるプレスリリースを作る
第3章 一斉発表・個別取材の対応と公式見解・Q&Aの作り方
第4章 最大効果を上げるマスメディアの使い方
第5章 インターネットを使った広報・PR
第6章 広報・PRの効果を測定する
第7章 事故・不祥事へのリスクマネジメント
第8章 機能する広報戦略とPR会社の選び方・使い方
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詳細
第1章 広報の仕事を理解する
1-1 広報担当者のミッションを意識する 12
経営者が描くビジョンを社内外に伝える。
1-2 年間計画と一日の流れを把握する 14
部署ごとの動きをつかみ、年間スケジュールに落とし込む。
1-3 広報・PRのネタを集める 17
新聞・雑誌のチェック、社内「御用聞き」で情報感度を高める。
1-4 取材用資料とプレスリリースを作る 20
記事のネタになるような「見てわかる」資料を心がける。
1-5 取材をしてもらう 23
一斉発表も大事だが、あくまで基本は個別取材。
1-6 広報イベントを企画・運営する 25
目的に合わせてイベント形態を選択する。
1-7 社内広報を行なう 27
紙とネットを併用し、社員とのコミュニケーションを深める。
1-8 社外向け情報を社内にも即時配信しよう 29
社内が活性化する情報をタイムリーに伝える。
1-9 IR広報を行なう 30
自社の健康状態を効率よく株主・投資家に知ってもらう。
第2章 採用されるプレスリリースを作る
2-1 ニュースネタをキーワードで探す 34
さまざまなキーワードからニュース価値を考える。
2-2 集めたニュースネタを評価する 36
緊急か、時期尚早か、極秘かを判断し、適切な対処をする。
2-3 プレスリリース作成5つのキーワード+1 38
「簡・豊・短・薄・情を込めて」が読まれる条件。
2-4 プレスリリースの基本的な姿 40
定型に捉われず、独創的に。しかしポイントは押さえる。
2-5 プレスリリースにいかにインパクトをつけるか? 43
基本は読まれない。目立たせる、理解してもらうためのあらゆる工夫を。
2-6 プレスリリースの戦略的表現を工夫しよう 45
同じことを伝えるにも言葉の選び方で印象は全く違う。
2-7 記者のプレスリリースの読み方と情報処理の方法 47
記者が記事にしやすい形で情報発信する。
2-8 テレビで取り上げられるプレスリリースの作り方 50
論理性と画をイメージできることがキーポイント。
2-9 テレビ番組への正しいアプローチの仕方 53
番組内のコーナーまで調べ、ピンポイントで提案する。
第3章 一斉発表・個別取材の対応と公式見解・Q&Aの作り方
3-1 記事の出し方3つの方法 58
「一斉発表」と「個別取材」を目的に応じて使い分ける。
3-2 一斉発表の具体的方法 61
さまざまな方式、対象があることを理解し、適切なものを選択する。
3-3 記者クラブとその利用法 65
よいネタを提供できれば、効率的に記者人脈を築くことができる。
3-4 取材要請の具体的方法 67
未知メディアでも価値のある独自ネタなら対応はよい。
3-5 取材申し込みの具体的受け方 71
通常テーマと事件・不祥事とで対応は大きく異なる。
3-6 取材対応時に広報が心がけるポイント 75
万全の記者対応サービスは双方にメリットを生む。
3-7 戦略的Q&A(想定問答集)作成法 76
Qは漏れなく、Aは部署間の差異を調整。
3-8 Q&A作成の実務ポイント 79
見解は部署ごとに異なる場合も。調整するのが広報の役目。
3-9 戦略的に作成し、3つに分けよ 82
言っていいこと、言わなければならないことの区別をしておく。
3-10 メディア・トレーニング(リハーサル)の意義・目的 85
経営者が誠実な振る舞いができるように、準備をしておく。
3-11 実践メディア・トレーニング1 一斉発表・記者会見の場合 88
リハーサルを通じて発表までのプロセスを確認。
3-12 実践メディア・トレーニング2 面談(インタビュー)の場合 91
どんな取材をどうアレンジするかを前もって考えておく。
3-13 発表者に心がけさせたいポイント 93
発表者をうまくコントロールさせ、会見を成功に導く。
第4章 最大効果を上げるマスメディアの使い方
4-1 マスメディアの種類と特徴 96
小さなネタも取り上げてくれる業界紙・誌を重要視する。
4-2 新聞社・テレビ局の組織 98
新聞社・テレビ局の組織を押さえて、広報に活かす。
4-3 企業とメディアは、“協力”も“対立”もする 101
対立よりも協力関係になることで双方にメリットが生まれる。
4-4 企業とメディアは、“共創活動” 103
記者と広報で、記事という「作品」を創り上げていく。
4-5 記事と広告との共通点と相違点 105
広告から記事寄りになるにつれて視聴者・読者の信頼度は高まる。
4-6 メディア、記者への具体的なコンタクト法 107
相手先、内容によって手段は全く異なる。
4-7 記事・ニュースが作られるプロセスとスケジュールを知る 108
ピンポイントでニュースにしてもらうために締切時間を意識する。
4-8 記者とのコミュニケーションと日々の心得 114
日頃から記者を喜ばせることが、よい信頼関係を生む。
第5章 インターネットを使った広報・PR
5-1 インターネットと広報 118
消費者が作り出す新たなネットメディアの積極的な活用を。
5-2 マスメディアとネットメディアの最新動向 120
マスメディアも積極的にネットとの融合を進めている。
5-3 最新技術をいかに広報活動に活かすか 123
SNS、アバター、ニュースなどをPRに活かす事例も増えている。
5-4 インフルエンサーを利用した広報・PR 126
アルファ・ブロガーを自社のPRに戦略的に組み込むことも重要。
5-5 アルファ・ブロガーと戦略的に付き合う 128
アルファ・ブロガーの特性を知り、その姿勢を学ぶ。
5-6 ブログを活用した「これからの広報」とは 132
ブログを広報・PRに組み込む流れに積極的に乗る。
5-7 ソーシャル・メディアをPRに活用する 134
目的ブログで情報発信力を高める。
5-8 選ばれる自社ウェブサイトの作り方 136
ユーザビリティを第一に考え、ブランド価値を高める。
5-9 自社ウェブサイトで広報力を高める 138
おもてなしの心で自社サイトを構築する。
5-10 YouTubeなどの最新技術を活用する 140
即時性、検索性、保存性などウェブ動画の長所をPRに活かす。
第6章 広報・PRの効果を測定する
6-1 情報収集の方法 144
情報を3つに分け、分析・活用しやすくしておく。
6-2 調査結果の広報戦略への反映プロセス 146
インターネットを活用した調査も広がっている。
6-3 調査結果のPRへの応用例 148
タイミングを利用すれば、調査結果の戦略的活用も可能。
6-4 報道分析のポイント 150
さまざまな角度から報道の質を分析することが重要。
6-5 数値で示せる効果測定 153
広報・PRの効果を常に数値化する意識を持つ。
6-6 ネット上の情報を評価してPRに生かそう 155
ネット上の好評も悪評も把握しておくことが大事。
6-7 数値で示せない効果測定 158
量や数値は大事だが、それに表れない質の測定も行なうべき。
6-8 報道の効果は、計り知れない 161
広報・PRの外部への影響以上に重要なのは、社員への影響。
第7章 事故・不祥事へのリスクマネジメント
7-1 企業にとっての危機と対応 164
不祥事を起こした後の対応こそ見られている。
7-2 危機への事前対応とは 166
危機が起きたときのための体制作りが重要。
7-3 危機を最小限に乗り切る「5つの直」 168
メディアは顧客代表。率直であることが被害を最小限にする。
7-4 危機別対応フローチャート 170
危機の露呈の仕方を捉えて、的確な対応を心がける。
7-5 「危機対策本部」を設置せよ 172
危機に関する情報を社内で一元管理し、分類する。
7-6 公式見解=プレスリリース作成 174
公式見解に基づいて個々に対応する。リハーサルも忘れずに。
7-7 危機収束時への配慮 176
危機への対応は企業の姿勢を示すチャンスでもある。
7-8 予期せぬ報道への対応 179
予期せぬ報道にこそ落ち着いて、すばやく対応する。
7-9 危機突破の事例/日本ハムの復活 181
危機に積極的に向き合うことが、誠実との評価に。
第8章 機能する広報戦略とPR会社の選び方・使い方
8-1 広報戦略の立て方・考え方 184
経営戦略を元に策定したPDCAサイクルを回す。
8-2 広報の3つの仕事とメディアリレーション 187
「知らせる・対応する・聴く」が広報の戦略指針。
8-3 戦略広報7つのポイント 189
適切な戦略を考えてから実行に移す。
8-4 ブランド化するには 191
差別化と地道な情報発信がブランドを作る。
8-5 地方中小企業の広報戦略 193
まずは地元の記者人脈を広げること。
8-6 パブリックリレーションズの歴史と定義 196
PR=広報宣伝、広報=組織の戦略的アナウンス。
8-7 広報・PR会社の役割 198
経営レベルのアドバイスをする会社も増えている。
8-8 広報・PRコンサルティング会社の選び方 200
相手担当者個人の取り組む姿勢に、結果が左右されることも。
8-9 日本の大手PR会社の概要 203
海外代理店との連携も見逃せない。
8-10 広報の仕事の「本質」とは 208
ビジネスの最小単位である、行商の焼芋屋の活動を分析する。
8-11 広報のポジションから学ぼう 212
広報というポジションが人を育てる。
巻末付録 ●企業広報・アドバイスリスト 215
巻末付録 ●マスメディア・アドバイスリスト 232
巻末付録 ●広報・PRに使える! メディアリスト 239
巻末付録 ●広報・PR会社 分野別リスト 251
著者プロフィール
山見博康
やまみ・ひろやす
広報・危機対応コンサルタント。「山見塾」塾長、九州大学特別講師。1945年生まれ。1968年九州大学経済学部卒業後、(株)神戸製鋼所に入社、人事部・鉄鋼販売・輸出部などを経た後、20年近くにわたり広報畑を歩み、広報課長、広報部長を歴任する。1997年スーパーカー商業化ベンチャー企業および経営コンサルティング会社に出向。中小企業経営を学んだ後、2002年独立。現在、山見インテグレーター(株)代表取締役。広報・危機対応の専門家として、セミナー・企業研修・執筆などで活躍中。
著書に『小さな会社の広報・PRの仕事ができる本』(日本実業出版社)、『企業不祥事・危機対応 広報完全マニュアル』(自由国民社)、『会社をマスコミに売り込む法』『広報の達人になる法』(以上、ダイヤモンド社)、『絵解き 広報活動のすべて』(PHP研究所)、『ニュースリリース大全集』『広報・PR実務ハンドブック』(以上、日本能率協会マネジメントセンター)、『山見式PR法』(翔泳社)、『はじめての企業PR100問100答』(明日香出版社)などがある。